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「半減〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

半減の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
眼前の迫害が無くなって、前途を考うることが多くなった。二十頭が分泌した乳量は半減した上に更に減ぜんとしている。一度減じた量は決して元に恢復せぬのが常である。....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ど合成されるようなことはなくて、ラザフォードの測定した速度、すなわち、一〇億年で半減するような割合で崩壊してゆく。ラザフォードは、これから、一グラムのウラニウム....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
がなんとなく彼の心にかかった。 最初、今度の軍役に使用される人馬は慶安度軍役の半減という幕府の命令ではあったが、それでも前年の五月に将軍が進発された時の導従は....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
考え方もあることを付加するだけの用意を持っていさえしたならば、免るる、少なくとも半減することができたのである。そしておそらく私のみでなく、ほとんどすべての青年が....
今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
れは済まんじゃった。はてそれは何のことだったか、ああそうか、殺人光線のエネルギー半減距離のことだったかね」 「いえ違いますよ。博士、私が教えてくださいといったの....
現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
器でも、こうやられては、溺れる。アップ、アップ、半死半生、睡魔の段ではない。魂魄半減し、ゲッソリやつれて、骨と皮になり、目の玉だけ、ウツロに光っている。 マニ....
推理小説論」より 著者:坂口安吾
又、推理小説は、広い地域を舞台にすると、その舞台の地域に通じない読者の興味を半減する。たとえば「三幕の悲劇」では、フランスのある町からある町の距離、南北に遠....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
知れないほどに煙草がたくさんある。それら全体を引っくるめたところで、各自の食量を半減して、約十八日|乃至二十日間ぐらいを支え得るだけのものがある――おそらく、そ....
戯作者」より 著者:国枝史郎
、果然鉄槌は天下った。利益に眩み上を畏れず下知を犯したは不届というので蔦屋は身上半減で闕所、京伝は手錠五十日と云う大きな灸をすえられたのである。 「さて」と蔦屋....
もう軍備はいらない」より 著者:坂口安吾
ダンビラを買いこみ朝な夕なネタバをあわせ、そのために十八人の子供のオマンマは益※半減し、豊富なのは天井のクモの巣だけ、そのクモの巣をすかして屋根の諸方の孔から東....
僕の読書法」より 著者:織田作之助
もないが、しかし窮屈な姿勢で読んだり、抜き書きしたりしておれば、読書のたのしみも半減するだろうと思われるのだ。たのしみと言ったが、僕は勉強のために読書することは....
すっぽん」より 著者:佐藤垢石
。この湯洗いを忘れると、いかに巧みに調理したところで泥の臭みがとれず、ついに味は半減するのである。 そして、包丁を甲羅のまわりの柔らかい縁に丸く回すと、甲羅が....
歌麿懺悔」より 著者:邦枝完二
ど亀吉の鑿刀を俟たないものはないくらいであった。 一昨年の筆禍事件以来、人気が半減したといわれているものの、それでもさすがに歌麿のもとへは各版元からの註文が殺....
いなせな縞の初鰹」より 著者:北大路魯山人
美味層を有するものである。それゆえ、皮を剥ぎ、骨を去ってしまっては、魚の持ち味は半減する。物によっては、全減するとまでいっても過言ではなかろう。それはもとよりか....
牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
く権利者に告知したものに与える手数料の事だという。その化粧場に属するものは手数料半減であったのだ。 なお同家文書の中には、太鼓、旦那場、稲場の売買譲与質入等に....