半規管[語句情報] »
半規管
「半規管〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
半規管の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「猫町」より 著者:萩原朔太郎
ね》に化かされたのだと言った。狐に化かされるという状態は、つまり心理学者のいう三
半規管の疾病であるのだろう。なぜなら学者の説によれば、方角を知覚する特殊の機能は....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
舞い鼠というのがある。あの舞うのは何故かと調べてみると、内耳の一部をなしている三
半規管の構造が不完全なため、始終に眩惑を起すからだという事である。そう聞けば可哀....
「廃墟(一幕)」より 著者:三好十郎
誠 じゃ言ってごらん。君は気が附いてるのか? 欣二 附いているとも。んだから、三
半規管をよこせ! 三平 ハハ、三
半規管たあ、妙な事を言い出した。 欣二 蛙の耳の....
「夢幻泡影」より 著者:外村繁
次ぎから次ぎへ、涙となって溢れて来る。例えばエレベーターなどの急下降するとき、三
半規管の中を内淋巴が急に揺れ動く、あの感覚にも似て、不意にきゅっと胸を絞るような....