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「半酔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

半酔の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
明暗」より 著者:夏目漱石
いかい》する事ができた。しかし事解《じかい》する事はできなかった。したがって半醒半酔《はんせいはんすい》のような落ちつきのない状態に陥《おちい》った。そこへ小林....
陸判」より 著者:田中貢太郎
往った。 翌日になって同窓の者は約束どおり朱を招いて飲んだ。朱は日暮れまでいて半酔になって帰ったが、物足りないので燈を明るくして独酌していた。と、不意に簾をま....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
であったりして、夢中、夢をたどる中に、猫を一匹犠牲に上げてしまったことは、やはり半酔半眠のうちに記憶をとどめているが、人間がまともにぶつかって来た時には、真実の....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
は音楽の必要を感じなかった。彼の精神はローマから受胎して懐妊していた。彼は夢幻と半酔との状態で日々を送った。自然もちょうど彼と同じく、眼覚《めざ》めの懶《ものう....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
逆行性健忘という病気であるということが分りました。しかもアミタールという麻酔剤で半酔状態にされ話した所によると父死亡、母健在、兄三人のうち二人戦死、嫁した姉妹が....