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「半醒半睡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

半醒半睡の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
明暗」より 著者:夏目漱石
七十八 朝早く男が来て雨戸を引く音のために、いったん破りかけられたその夢は、半醒半睡の間に、辛《かろ》うじて持続した。室《へや》の四角《よすみ》が寝ていられ....
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
水の湧き上る渦の音を聞いて復一の孤独が一層批判の焦点を絞り縮めて来た。 復一は半醒半睡の朦朧状態で、仰向けに寝ていた。朦朧とした写真の乾板色の意識の板面に、真....
S岬西洋婦人絞殺事件」より 著者:夢野久作
の麻酔をかけたつもりでも、半分ぐらいしか掛かっていない事が医学上あり得るのです。半醒半睡の時には、よく東作のようなハッキリした月や太陽を見たり、半自覚的な夢中|....
それから」より 著者:夏目漱石
と降った。代助はこの雨の音で寐付くかと思うと、又雨の音で不意に眼を覚ました。夜は半醒半睡《はんせいはんすい》のうちに明け離れた。 定刻になって、代助は出掛けた....