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半銭
「半銭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
半銭の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
違だの騙だのと罵りこづきまわして、お柳の手を取り、逃帰ったが、斯様な人から、一文
半銭たゞ貰う謂れがないから、跡に残っていた五十両の金を返そうと二人を逐かけ、先へ....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
、この工事の始終におきまして、先生御在世中の御素行に鑑み、飲食費等の冗費としては
半銭も支出致しておりません事をひそかに喜んでおります。甚だ簡単ではありますが、これを以て工事報告と致します。....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
流るるこの水――こういうものに対して、その恩恵を誰も感謝するものはないのに、一紙
半銭の値には涙を流してよろこぶ。 偉大なる徳は忘れられるところに存する――とい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
帳の読上げも凜々《りんりん》たる調子を張って、満場をシーンとさせました。 「一紙
半銭の奉財のともがらは、この世にては無比の楽《らく》にほこり、当来にては数千蓮華....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
末期《まつご》の書だというのをひろげると、 須弥南畔 誰会我禅 虚堂来也 不直
半銭 東海純一休 と書いてある。同行の者がちょっと読みなやんでいるのを....
「雪の宿り」より 著者:神西清
れて、四条五条の橋の上にて大|施餓鬼を執行せしめられましたところ、公儀よりは一紙
半銭の御喜捨もなく、費えは悉く僧徒衆の肩にかかり、相国寺のみにても二百貫文を背負....