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「半間〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

半間の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「少年の悲哀」より 著者:国木田独歩
、先に立ってずんずん登って行く、そのあとから僕も無言でついて登った。石段はその幅半間より狭く、両側は高い壁である。石段を登りつめると、ある家の中庭らしい所へ出た....
「三浦右衛門の最後」より 著者:菊池寛
衰を思うよりも、畔《あぜ》に植えた枝豆の出来栄えを気にしていた。その田の中には幅半間ぐらいの道がある。道に沿うて小さい溝《どぶ》が流れていて、底はいっぱいの泥で....
「志賀直哉氏の作品」より 著者:菊池寛
嘗つて老人の坐つた座蒲団には公然と子供等の父なる若者が坐るやうになつた。其背後の半間の間には羽織袴でキチンと坐つた老人の四つ切りの写真が額に入つて立つて居る……....
「西洋人情話　英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
って、一年や半年寝ていて食って居ても差支えない訳があるのだ、一体｜手前妙な面だ、半間な面だなア、面が半間だから云う事まで半間だア」 利「おや／＼失敬な事を云うぜ....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
子がついている。その非常梯子は、チャンウーの店のすぐそばをとおっており、その間、半間とはなれていない。春木、牛丸の二少年は人眼をさけるために、窓から外へでて、軒....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
なって、炎天の鼠のような、目も口も開かない、どろどろで帰って来た、三人のさくらの半間さを、ちゃら金が、いや怒るの怒らないの。……儲けるどころか、対手方に大分の借....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
えるので、名に呼んで知られている。 この燈籠寺に対して、辻町糸七の外套の袖から半間な面を出した昼間の提灯は、松風に颯と誘われて、いま二葉三葉散りかかる、折から....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
直「馬作さん本当に暫く、何うも内の人はねお前さん旦那に助かって、お礼に上っても半間な時分｜行くもんですからお目にも懸りませんでねえ、どうも」 馬「直ちゃんの家....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
は御大家でも、お商人の難有さで、これがお邸づら……」 嚔の出損った顔をしたが、半間に手を留めて、腸のごとく手拭を手繰り出して、蝦蟇口の紐に搦むので、よじって俯....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
ながら裏口の方へ廻った。 と、勝手口は閉がっていたが、そこから一間ばかり向うの半間ほどの入口の扉が開いていた。そこからはいってみると、バスと洗面所との間の廊下....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
半に拡張したが、店はいよいよ忙しくなって、拡げた所もじきに狭くなり、事情に応じて半間あるいは一間と奥行を延ばして行き、間口も五間を七間として、都合六、七回にわた....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
母「此の野郎は遣り損って足へ小柄を刺されて、痛くって逃げる事が出来ねえ、本当に半間な野郎で仕様がねえよ」 小「其代りにゃアこれから此の小柄を持って行って、足を....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
の武士。 「ええどちらから参られたな」 「へえ、甲州から参りました」そのいう事が半間であった。 「して何んのご用かな？」「お目にかかりてえんでごぜえますよ」「お....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
七兵衛は口軽に、 「とこう思っての、密と負って来て届かねえ介抱をしてみたが、いや半間な手が届いたのもお前の運よ、こりゃ天道様のお情というもんじゃ、無駄にしては相....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
であろう。 チュウゲン（中間）の文字を訓読して或いはナカマ（文字に中間・仲間・半間など書く）という。郷土研究所載柳田國男君の「鉢叩きと其の杖」の文中に、広島県....