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「卍字〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

卍字の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
将軍」より 著者:芥川竜之介
わっていた、田口《たぐち》一等卒《いっとうそつ》にほかならなかった。――彼は戸の卍字格子《まんじごうし》を後に、芸者の写真へ目をやっていたが、参謀の声に驚かされ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
を書き、手綱をよく握りてすなわち不動の縛の縄|観《かん》じて馬の額に取鞆(?)で卍字を書く、同じ鞭先を持ち、随え叶えと三遍唱えて掲諦《ぎゃてい》掲諦はらそう掲諦....
北支点描」より 著者:豊島与志雄
受けてる光景は、将来への大きな希望を与えてくれる。 * 済南には紅卍字会の母院がある。百二十万の金を投じて近年出来上った豪壮な堂宇で、種々の室内の....
碑文」より 著者:豊島与志雄
ありました。他の土地に第二第三の夫人たちがいるとの噂もありました。また、済南の紅卍字教の母院と青島の后天宮によくお詣りをするとの噂もありました。 崔之庚が自慢....
絶景万国博覧会」より 著者:小栗虫太郎
に構えて語り出した。 「まあ御覧な。笄の頭がありきたりの耳掻き形じゃなくて、紅い卍字鎌の紋になっているだろう。それが、朋輩だった小式部さんの定紋で、たしか、公方....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
くとも、やはり最初はこれによって、何か貴重なる啓示を与えられた名残であることは、卍字も十字架も異なる所はなかったのである。 これは三好さんの話である。 雲仙....