卑しめる[語句情報] » 卑しめる

「卑しめる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

卑しめるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
職人の間にも身分の分ちが立って居りました、殊に身柄のある商人はお武家が町人百姓を卑しめる通り、職人を卑しめたものでございますから、島路は長二郎を不足のない男とは....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
しゃく》を起こして喧嘩をおっぱじめる……かっとなったが最後――自分も自分の思想も卑しめるくらいがおちだ』そういう考えが彼の頭をかすめた。 二 老いたる道化 ....
哲学入門」より 著者:三木清
は、愛は根本においてより高いものがより低いものに、神が人間に降りてくること、身を卑しめることを意味したところから理解されるであろう。愛の優位の思想はアウグスティ....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
り、正しい商売をやって行けば、商人は決して卑しい者ではない。人に卑しめられ、自ら卑しめる必要は全くないのである。私はそういう信念を持っております。 だから私は....
埋もれた日本」より 著者:和辻哲郎
格の弱い、道義的背骨のない人物であって、おのれより優れたものを猜み、劣ったものを卑しめる。このそねみのは人格に侮蔑を加えることであって、いずれも道義的には最も排....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
この上もなく先方を尊敬した語でありますが、これが安売りせられた結果、今では相手を卑しめる言葉になった。近く封建時代の例を引きますと、武士というものは大そうに威張....