卓上演説[語句情報] » 卓上演説

「卓上演説〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

卓上演説の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三四郎」より 著者:夏目漱石
のもいるはずだろうじゃないか」 「いるはずだ」と隣の小説家が答えた。 食後には卓上演説も何もなかった。ただ原口さんが、しきりに九段《くだん》の上の銅像の悪口《....
伸子」より 著者:宮本百合子
よって運ばれている。招かれぬ客もいないし、主賓が欠けているわけでもない。乾盃から卓上演説まで、すべて遺漏なくプログラム通り運ばれている。しかも、始めから終りまで....
路傍の草」より 著者:寺田寅彦
麻痺したものが最もよく「車上」の能率を上げる事ができるものらしい。 二卓上演説 近年いろいろの種類の宴会で、いわゆるデザートコースに入って卓上の演説....
記録狂時代」より 著者:寺田寅彦
・シエールである。この人は一年間に宴会に出席すること四百回、しかも毎回欠かさずに卓上演説をしてのけたそうである。わが国でも実業家政治家の中には人と会食するのが毎....
ベルリン大学」より 著者:寺田寅彦
どこでも学生には煙たがられると見えて、いつか同席したクナイペの席上における学生の卓上演説で冗談交じりにひどくこき下ろされていたが、当人は Sehrgemeine....
家なき子」より 著者:楠山正雄
に一きれずつ分けた。それが食後のお菓子であった。 このごちそうがけっして食後の卓上演説を必要とするほどりっぱなものではなかったのはもちろんであるが、わたしは食....
貞操問答」より 著者:菊池寛
と、いろいろ弊害が多いと思いますから……そのおつもりで……」と、夫人は何か小さい卓上演説でもするように、ハッキリというとだまってしまった。主人と散歩してはいけな....
日記」より 著者:宮本百合子
有るだろうか? 一月十六日 「三太郎の日記」。「影の人」の2、アリストファネスの卓上演説、切り離された半身が、他の半身を求めて、哀泣しつつ彷徨する……。此の広い....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
亭の抱負や目的をほぼ想像する事が出来る。出発前数日、文壇の知人が催おした送別会の卓上演説は極めて抽象的であったが抱負の一端が現れておる。その要旨を掻摘むとこうで....
それから」より 著者:夏目漱石
任ずる男で、欠かさず英語会へ出席して、日本人と英語の会話を遣って、それから英語で卓上演説をするのを、何よりの楽みにしている。何か云っては、あとでさも可笑しそうに....