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「卓効〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

卓効の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
惜別」より 著者:太宰治
う難物があった。この丸薬は、大先生の自慢の処方で、特に父のような水腫のある病人に卓効を奏するということであった。この神薬を売っている店は、この地方にたった一軒あ....
深夜は睡るに限ること」より 著者:坂口安吾
古典的近代が実存致しているのです。この浦島次郎療法は鬱病とか麻薬中毒などに用いて卓効がある。さる強力な催眠薬を用いて人工的に一ヶ月ほど昏睡させるのである。僕のよ....
温浴」より 著者:坂口安吾
精神病院では温浴療法というものをやったそうであるし、ヌル湯の湯治場では、精神病に卓効ありとあるのが多い。それは、しかし、私の場合のように、こんなに湯の温度に同化....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
のからだを横たえさせた。それから私はその脣にブランディをつぎ込んだ。幸いにそれが卓効を奏して、蒼白な彼の顔には再び血の気があらわれ、ふるえる手足をようやく落ち着....
勧善懲悪」より 著者:織田作之助
舗の家賃、電灯・水道代は本舗より支弁し、薬は委託でいくらでも送る。しかも、すべて卓効疑いのない請合薬で、卸値は四掛けゆえ十円売って六円の儲けがある。なお、売れて....
秋深き」より 著者:織田作之助
ところ、かえって病気が癒った、というような実話を例に出して、男はくどくどと石油の卓効に就いて喋った。 「そんな話迷信やわ」 いきなり女が口をはさんだ。斬り落す....