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「卓袱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

卓袱の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
南さんの恋人」より 著者:豊島与志雄
おり、そして当の山根さんは、茶の間の長火鉢の前に、いつもの通りどっしりと控えて、卓袱台の上にマニキュアのセットをひろげて、爪を磨いてるところだった。 山根さん....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
た。 「さて、何かを祝おうではないか」で、四辺へ眼を配った。裸蝋燭が焔を上げて、卓袱台の一所に立っていた。 「よろしい飲もう、裸蝋燭のために!」で、紋也は盃を干....
縁談」より 著者:佐藤垢石
た。私に似て、とてもまずい女です』 と言って四角の封筒から一枚の写真を出して、卓袱台の上へ置いた。私はそれを取ってみた。ところが、私が想像していたところの妹さ....
母の匂い」より 著者:佐藤垢石
。 母は坂路を下りてきた。お鉢とお重を近くの小石の上へ置いた。大きな平らな石が卓袱台である。母が給仕をして瀬の囁きを聞きながら、親子三人で、水入らずの朝飯を食....