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協調
「協調〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
協調の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「M侯爵と写真師」より 著者:菊池寛
がなかったのです。 ところが、去年の末でした。M侯爵などの首唱で、ご存じの労資
協調会というのが、創立されることになりました。その時です。部長は、 「どうです。....
「仮装観桜会」より 著者:佐左木俊郎
を示さなくちゃならないだろう。それは職工側にしたって、そんなテロリズムによらずに
協調できればそのほうがいいに違いないが、相手が分からずやでは仕方があるまい」 「....
「鮨」より 著者:岡本かの子
していた。ただ生きて行くことの必要上から、事務的よりも、もう少し本能に喰い込んだ
協調やらいたわり方を暗黙のうちに交換して、それが反射的にまで発育しているので、世....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
れ、それを堅持して今日に及んだ。今日の漢民族は多くの北種の血を混じて南北両文明を
協調するに適する素質をもち、指導よろしきを得れは、十分に科学文明を活用し得る能力....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
三、東亞的統制主義の確立――東亞連盟運動の回顧 世界はその世界性と地方性の
協調によつて進まねばならぬ。東亞の文化の進み方には、世界の他の地方と異る一つの型....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
があれば、上程前に取調べをやらせた方が穏やかでいいと思いますよ」と総監は飽くまで
協調的に出るのだった。「ねえ動坂さん。市政に責任を持つ市長の希望なんだ。貴下一つ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
にもこの説に共鳴するものが多かった。言わば、国事の多端で艱難な時にあらわれて来た
協調の精神である。幕府の老中らは宮様の御降嫁をもって
協調の実を挙ぐるに最も適当な....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の機会でないとの勅諚がそれにかわった。激しい焦躁はひとまず政事の舞台から退いて、
協調と忍耐とが入れかわりに進んだのである。 しかし、この京都の形勢を全く凪と見....
「恐竜島」より 著者:海野十三
仲よくやってきた隊員の間で争いがおこるというのはおもしろくない。よく話し合って、
協調点をみつけてくださいよ」 「生命の問題は、ぜったいだ。
協調なんかして死ぬのは....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
み妥当するもの故これを忌避し、階級闘争をなさねばならぬ。それ以外の社会改良、労資
協調的温情はかえって、理想社会の到達を遅らすのみである。エンゲルスはマルクスと、....
「役人学三則」より 著者:末弘厳太郎
が非常に大きいにもかかわらず、関係官庁たる内務、農林、逓信の三省はいずれも互いに
協調してこの統一事業を進める誠意をもたない。のみならず例えば、ある一省がそれに関....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
まに味わうことは出来ないがだいたいの意味において) 一、同族一門は情諠を収て和衷
協調し、心を一つにして行かねばならぬ。同族が相争う時には家運は亡びる。一本の矢は....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
会議に血書を持出した本人であり、梅本は平尾攻撃の急先鋒だったが、これからはもっと
協調する必要がある、というのがその理由であった。みんなはほがらかな笑いごえと拍手....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
然、それで気が合ってよろしいでしょうが、しかし、人間が二人となり三人となる以上、
協調ということが生活上必要になって来ます。
協調ということは折れ合うこと、折れ合う....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
その戦争の性質に依るものである。 政治と統帥は通常利害相反する場合が多い。その
協調即ち戦争指導の適否が戦争の運命に絶大なる関係を有する。国家の主権者が将帥であ....