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「南下〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

南下の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
たパイプを強く吸った。 警告の手紙 サンキス号は、アイスランドを後にして、一路南下していった。航海は快適だった。翌朝になると、もう既に気温が五度ばかりあがって....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
を手にして彼らの近親民族をその住居から放逐したためにこれら民族はやむを得ず次第に南下して新しい住みかを求めなければならなかった。それからある時期の後に始めてこの....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
あります。英仏の感情は恐らく極めて不良となったことと考えられます。かくてドイツが南下するや、仏軍は遂に抵抗の実力なく、名将ペタン将軍を首相としてドイツに降伏しま....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
、司令官の前に飛んで来た。 「浜松飛行聯隊の戦闘機三十機は、隊形を整えて、直ちに南下せり。一戦の後、太平洋上の敵機を撃滅せんとす」 「よし、御苦労」 報告は俄....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
で、さては小泉、太田の中島飛行機工場へ行ったかと舌打ちしたが、そのうちに敵機隊は南下を開始した。爆弾は関東北部で落として来たのか、それとも帝都へ落としたのか、詳....
灯台鬼」より 著者:大阪圭吉
のは、海中に半浬ほども突き出した岩鼻で、その沖合には悪性の暗礁が多く、三陸沿海を南下してくる千島寒流が、この岬の北方数浬の地点で北上する暖流の一支脈と正面衝突を....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
減は学名の訳語のとおり、まさに『鯨狼』という名がぴたりと来るようなやつ。孤独で、南下すれば膃肭獣群をあらす。滅多にでないから、標本もない。マア、僕らは、きょう千....
大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
房同じく道犬等、浅野|長晟の兵を迎え撃たんとして、住吉、堺を焼き、兵火を利用して南下し、先鋒の塙団右衛門|直之は、樫井に於て、浅野の先鋒亀田大隅と戦って敗死した....
火星兵団」より 著者:海野十三
件のため、一年近く遠く南の方に出張していた。わが南洋領の諸島を廻り、それから更に南下して、ジャワ、スマトラ、ボルネオ、セレベスという四つの大きな島をぐるぐる廻っ....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
るところだ。 そのシンガポールの港を出ると、それまでは東へ進むとはいえ、ひどく南下航路をとっていたのが、ここで一転して、ぐーっと北に向く。 そこから、次の寄....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
しかし、ソ連、インドにはさまれた「大地軸孔」の位置。新疆、パミールからかけて南下しようとするソ連勢力と、必死にインドをまもろうとするイギリスの防衛策。ちょう....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
で、バーデンを過ぎてミュンヘンに行き、ドイツの都会を巡遊して、チロールを過ぎり、南下してピエトラ・マラの近くで、土地より騰る燃ゆるガスを集め、十一月の初めには再....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
が、白人種の立場からいえば、人類の幸福のための未開の土地の開発であって、露西亜の南下の如きも露西亜人は神の特別なる恩寵を受くるスラヴ人の当然の使命だと思ってもい....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
あるいは英国とネパールとは合同することが出来るかも知れぬ。ロシアは確かに北方から南下してチベットに侵入しようと目論見つつある。 その侵入の目的はチベットの乾燥....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ンデスフートに退却した。 露軍は八月中旬オーデル河畔に現われスウェーデン軍また南下し来たったので、大王は主力をもって墺軍に対せしめ、自ら一部をもって露軍に向い....