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「南京町〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

南京町の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
淫売婦」より 著者:葉山嘉樹
らしい。 電燈がついた。そして稍々《やや》暗くなった。 一方が公園で、一方が南京町《ナンキンまち》になっている単線電車通りの丁字路の処まで私は来た。若し、こ....
旅の絵」より 著者:堀辰雄
を何となくぶらぶらしてみたり、今では魚屋や八百屋《やおや》ばかりになった狭苦しい南京町《ナンキンまち》を肩をすり合せるようにして通り抜けたりしたのち、今度はひっ....
女と帽子」より 著者:豊島与志雄
ふわりと浮いていた。 今村の顔には次第に生気《せいき》がさしてくるようだった。南京町にいって、支那料理屋にはいり、老酒《ラオチュウ》をのみ、よく食べた。それか....
虫喰い算大会」より 著者:海野十三
第二十会場 古い日本の書物で、数学パズルの載っていたものがあり、また昔、横浜の南京町で手に入れた中国の数学パズルの本があり、共に大切にしていたのですが、先頃の....
神戸」より 著者:古川緑波
きな散歩道なのだが、ここには別段食いものの思い出は無い。 食うとなると、僕は、南京町の方へ入って、中華第一楼などで、支那料理を食ったので、元町の散歩道では、昔....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
で、私は早速承諾した。その店の名前は聘珍楼といって、ごてごてと色看板が並んでいる南京町の中にあった。 『インヤホー・パッセー』なんの意味かわからないが、二階の客....