南京錠[語句情報] »
南京錠
「南京錠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
南京錠の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二十世紀旗手」より 著者:太宰治
ものの数ならぬ小さい小さいバスケット一箇だけ、きらきら光る真鍮《しんちゅう》の、
南京錠ぴちっとあけて、さて皆様の目のまえに飛び出したものは、おや、おや、これは慮....
「鉄鎚」より 著者:夢野久作
、その時は、隣家《となり》の店に居る泊り込みの小使い爺さんに留守を頼んで、表から
南京錠をかけて行った。 叔父は着物と弁当以外に、毎月十円|宛《ずつ》くれた。 ....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
すと、ポケットから合鍵を取出して「七」と番号を打った屍体容器に取付けてある堅固な
南京錠を取除きました。それから車仕掛になった頑丈な容器をゴロゴロと、有り合う台の....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
得るとすれば)歩きぶりで自分の家の門まで来た。 見ると出がけに確かに閂を入れて
南京錠を卸しておいた筈の青ペンキ塗りの門の扉が左右に開いて、そこから見える玄関の....
「新生の門」より 著者:林芙美子
感ぜずにはいられませんでした。 囚房の建物の入口は厚い板戸になっていて、大きな
南京錠《なんきんじょう》がかかっています。なかへ這入ると、広い廊下を真中にして、....