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南京鼠
「南京鼠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
南京鼠の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ある崖上の感情」より 著者:梶井基次郎
薄い夏の洋装をしていた。しかしそれには少しもフレッシュなところがなかった。むしろ
南京鼠《なんきんねずみ》の匂いでもしそうな汚いエキゾティシズムが感じられた。そし....
「職工と微笑」より 著者:松永延造
神経の尖に熱した針の苦痛を味って床の上を転がり廻っている。幼い子供は恐ろしがって
南京鼠のように怯え、慌て、這い廻っている。一番小さい子丈が平気で、お椀へ一杯砂を....
「四月馬鹿」より 著者:渡辺温
何が
南京鼠だい 『エミやあ! エー坊! エンミイ― おい、エミ公! ちょっと来てくれ....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
けれど、地球の上のことをじゅうぶんに知っていないらしい。だから、ぼくの持っていた
南京鼠をガン人が見て非常警報をだしたくらいだ」 「へえーッ、あきれたもんだね。う....
「六月」より 著者:相馬泰三
にちゃんと各自その定められた席について各自割り当てられた仕事をしている。卓の上は
南京鼠の巣でもひっくり返えしたようにどこもここも散らかっていた。原稿の書きそこな....
「魔都」より 著者:久生十蘭
迦《ばか》な勤めようで、夕方にくるといえばもう三時頃からコーヒーを沸かし、夜店の
南京鼠じゃあるまいし、扉口から出たり入ったり、こっちまで逆《のぼ》せ上ってしまう....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
《いへい》の『地錦抄付録《ちきんしょうふろく》』に出ている。一体姿の小さいものを
南京鼠のように南京と呼ばれる。三度栗も樹が小さいからそれでこの名がある。 上の....