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南半球
「南半球〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
南半球の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
った人であります。今まで知られない天体を全《まった》く描いて逝った人であります。
南半球の星を、何年間かアフリカの希望峰植民地に行きまして、スッカリ図に載せました....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
~~~~~~~~ (前文略)去る五月は浪さんと伊香保にあり、蕨採りて慰みしに今は
南半球なる豪州シドニーにあり、サウゾルンクロッスの星を仰いでその時を想う。奇妙な....
「宇宙爆撃」より 著者:蘭郁二郎
いは又、南からの磁力線が宇宙の中に吸収されてしまいますのか、それとも、北半球には
南半球に比べてずっと陸地が多いということが、何かの原因になっておりますのか――。....
「春六題」より 著者:寺田寅彦
均温度が摂氏何度であるかを知らなくても職務上少しもさしつかえはない。北半球の春は
南半球の秋である事だけを考えてもそれはわかるだろう。 春という言葉が正当な意味....
「破片」より 著者:寺田寅彦
し当たって自分はなんとなく北米や南米における日本移民排斥問題を思い出させられる。
南半球の納豆屋さんには日本から飛んで来る蜜蜂が恐ろしいのである。 ....
「地球要塞」より 著者:海野十三
走馬灯のようにぐるぐると駈けまわる。 ああ遂に、超潜水艦は、沈没し去ったのだ。
南半球において重大使命を果すはずのクロクロ島が、その機能を失ってしまったのだ。作....
「人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
の結果、或る交換条件により、醤およびその麾下は、海を渡り、赤道を越え、遥かにこの
南半球の濠洲のサンデー砂漠地帯の一|区劃に移駐することを許された次第であった。 ....
「歳時記新註」より 著者:寺田寅彦
五 秋分 昨日まで北半球の上に照っていた太陽がまさに
南半球へ越えんとして丁度赤道の真上に来る日である。この日我が皇室では皇霊祭を行わ....
「沈黙の水平線」より 著者:牧逸馬
イに着き、一月、二月と、われわれの住むこの北半球でいう冬の盛りを彼地で暮らして、
南半球の真冬が何んなものであるかを経験している。正確には、それは真冬ではなく、真....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
、さながら木の葉のごとくはしりゆく小船がある。時は三月の初旬、日本はまだ寒いが、
南半球は九月のごとくあたたかい。 船は一上一下、奈落の底にしずむかと思えばまた....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
南球五万哩余程、沐雨梳風嘆独行、帰入旧廬有相識、一窓梅月照寒更。 甫水 円了道人 (
南半球五万|哩余の行程、雨で髪を洗い、風にくしけづり、たったひとりで旅するを慨嘆....