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南大門
「南大門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
南大門の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「竜」より 著者:芥川竜之介
それからのそのそ興福寺《こうふくじ》の方へ引返して参りました。
「すると興福寺の
南大門《なんだいもん》の前で、思いがけなく顔を合せましたのは、同じ坊に住んで居っ....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
行長、清正の二軍は、忠州に相会した後再び路を分って進み、五月二日の夕方に清正は
南大門から、行長は東大門から京城に入城した。京城附近の漢江に清正行き着いた時、河....
「大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
のと見える。 もうそこがすぐ唐招提寺の森だ。僕はわざとその森の前を素どおりし、
南大門《なんだいもん》も往き過ぎて、なんでもない木橋の上に出ると、はじめてそこで....
「虎狩」より 著者:中島敦
したろうことは推察に難《かた》くない。私はまだはっきりと覚えている。ある冬の朝、
南大門駅の乗換の所で、偶然その少女に(全く先方もどうかしていて、ひょいとそうする....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
は、あれは化物だなどいって人がくさしたけれども、私は、そうは思わず感心しました。
南大門の仁王は鎌倉時代のものでこの方が世間の評判が高いが、法隆寺の仁王の方も実に....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
日本もまた一人の聖者を持ち、日本のキリスト教を確立し得たであろう。 月夜の東大寺
南大門――当初の東大寺伽藍――月明の三月堂――N君の話 夕方から空が晴れ上がっ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
しられたか、 「道誉、道誉」 と内からお声があって、 「――所願なある。しばし
南大門の前で、車を駐めい」 と求められた。 たえず車副のかたちで、帝のお近く....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
して男が商売に出かけたあと、お礼の置き手紙を書いてその部屋を後にした。 京城の
南大門まで来ると、町角の小さい「ふ屋」に男入用と書いた札がかかっている。とにかく....