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「南天竺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

南天竺の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
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十二支考」より 著者:南方熊楠
と称うとしばしば聞いたと筆せるはトメと達磨《タマ》と音近く『続高僧伝』等皆達磨を南天竺から支那へ来たとしたかららしい、尊者《サン》トメ山とてその終焉の蹟現存す、....
十二支考」より 著者:南方熊楠
羂索《ふくうけんじゃく》あり、『仏像|図彙《ずい》』に不空羂索は七観音の一なり、南天竺の菩提流支が唐の代に訳した『不空羂索神変真言経』にこの菩薩の真言を持して竜....
十二支考」より 著者:南方熊楠
生じ大感化を受けた者はない。『法苑珠林』五三に竜樹の成立《なりたち》を述べて、〈南天竺国、梵志の種の大豪貴の家に出づ、云々。弱冠にして名を馳せ、擅《ほしいま》ま....
十二支考」より 著者:南方熊楠
因って思うにこの頃の人はかくのごとくに金銀を以て形造の物ありしかと。元魏の朝に、南天竺|優禅尼《うぜんに》国の王子月婆首那が訳出した『僧伽※《そうがた》経』三に....
雪たたき」より 著者:幸田露伴
はござりまするが、商人でござりまする。日本国は泉州堺の商人でござる。高麗大明、安南天竺、南蛮諸国まで相手に致しての商人でござる。御武家には人質を取るとか申して、....
二十六夜」より 著者:宮沢賢治
か容易のことではあらぬぞよ。疾翔大力さまはもとは一疋の雀でござらしゃったのじゃ。南天竺《なんてんじく》の、ある家《や》の棟《むね》に棲《す》まわれた。ある年非常....