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南太平洋
「南太平洋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
南太平洋の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「予報省告示」より 著者:海野十三
、少し気味が悪くなる。 世界暦二千五十五年 第四氷河期が襲来! 北太平洋と
南太平洋とに於て、激烈なる火山活動が始まり、その噴出物は天空に舞上って太陽の光を....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
「大蘆原さんが云ったとおり、本当にこれは此場かぎりの話なんだが、一昨年の秋の事、
南太平洋で海軍の特別大演習があった時の事だったが、演習もいよいよ峠が見えて来た四....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
と呼んだ。五つの川の意である。鬱蒼《うっそう》たる熱帯林や渺茫《びょうぼう》たる
南太平洋の眺望をもつ斯うした土地に、自分の力で一つ一つ生活の礎石を築いて行くのは....
「地球要塞」より 著者:海野十三
底に設けられた根拠地であったのである。 その位置は、南アメリカ大陸を西へ越した
南太平洋にある、有名な仏領タヒチ島に近いところであった。布哇《ハワイ》島からいえ....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
ーチルの特使チーア卿は機甲中佐であった。ルーズベルトの女特使ルス嬢は、この間まで
南太平洋の輸送機隊長をしていた航空大佐であり、その相棒たる男特使ベラントはリード....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
早く地球の方へ吸いよせられ、ついには百メートルの最少距離を残すどころか、そのまま
南太平洋の海面に接触してしまった。そして接触するやたちまちものすごい爆発を起して....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
」 「イギリスの潜水艦じゃないですかな。アメリカを参戦させようというので、わざと
南太平洋などで、あばれてみせたのではないでしょうか」 「それは、なんとも、いえな....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
い」 艦内は破れんばかりに反響しました。 「次に――」艦長は語を改めました。「
南太平洋に出動中の連合艦隊司令長官閣下から、本戦隊の任務について命令があったが、....
「東京要塞」より 著者:海野十三
ら示唆をうけた話の内容について考えてみるのが早わかりがするであろう。 「某大国の
南太平洋における防備は、わずかこの半年の間に、従来の五倍大になった。飛行機、爆弾....
「南極の怪事」より 著者:押川春浪
人の美人とを乗せ、世界の諸国を経めぐらんとその国の港を出帆した。しかるにその船が
南太平洋の波濤にもまれているうち、大暴風にでも遭ったものか、それとも海賊に襲われ....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
暴風雨 雲は海をあっし海は雲をける。ぼうぼうたる
南太平洋の大海原に、もう月もなければ星もない。たけりくるう嵐にもまれて黒暗々たる....
「「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
秋――。日本海軍が赤道以北の独領諸島を掃蕩しつくしたけれど、まだドイツ東洋艦隊が
南太平洋にいるという頃。はやくも、新占領区域を中心に商戦の火蓋をきった、向うみず....
「蜻蛉返り」より 著者:佐藤垢石
過するのは、中支方面の広い海に数多く棲んでいる鰡が、大群をなしてバシー海峡をへて
南太平洋の方へ行くのではないかといわれているし、秋田県地先を通るのは日本海の奥や....
「火と氷のシャスタ山」より 著者:小島烏水
なかろう。 シャスタへ行くには、私たちの居住地、桑港から、オレゴンへと北向する
南太平洋鉄道の便を借りるのである。汽車はサクラメントの大河に沿うて走る、川の底に....
「イグアノドンの唄」より 著者:中谷宇吉郎
の若い探検家は、南米からタヒチ島の近くまで、自分で漂流をしてみたのである。そして
南太平洋の大洋の真中《まんなか》で、いろいろ不思議な生物に遭遇している。 近代....