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南岳
「南岳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
南岳の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「単独行」より 著者:加藤文太郎
り。 二十七日(火曜日)雨 雨を冒して九時半殺生小屋出発、大喰岳、中岳等を経て
南岳(地図の北穂岳)へ来り三角点あればそこにて昼食をなし万歳三唱、そりより数町行....
「賭博の負債」より 著者:田中貢太郎
花峰の下に、劉綱という仙人がおります、そこへ往って頼みなさい、それに華山の神が、
南岳の衝山の神と博奕をやって負け、その金を催促せられておりますから、まず華山廟へ....
「谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
二十二日 石小舎を出発して、涸沢岳(北穂高岳)に登り、山稜を北行して、東穂高岳、
南岳を経て、小槍ヶ岳(中の岳)、槍の大喰岳を経て、槍ヶ岳に到り、頂下に一泊。 二....
「夢殿」より 著者:楠山正雄
お経が分かるだろう。」 とおっしゃいますと、太子は、 「わたくしはむかしシナの
南岳という山に住んでいて、長年仏の道を修行いたしました。こんど日本の国に生まれて....
「英彦山に登る」より 著者:杉田久女
きかせられ、或は絶頂の三山を高嶺づたいによじ、或は豊前坊から北岳の嶮をよじ、或は
南岳の岸壁を下りて妙義にも比すべき巨岩の林立を谷間に仰ぎ等した私は、彦山というも....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
たのでその門に入ったのだろう。椿岳の号は即ち師の一字を許されたのであった。椿年は
南岳の弟子で、
南岳は応挙の高足源※に学んだのだから、椿岳は応挙の正統の流れを汲ん....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
で、すぐ東に分れ、くだんの谷を下り、温泉へと霧の裡に影を没し去った。 九
南岳 フ氏と分れ、大磧を西北にさし、高山植物の茂れる急斜地を踏みわけ、二十分で....
「二つの松川」より 著者:細井吉造
山行記録が既にして一つの回想録であるならば、二つの松川の接触点に当たる念丈岳と奥
南岳との鞍部で送った甘美なる一夜についての思い出も語らなければならない。森林の領....
「雪の武石峠」より 著者:別所梅之助
んしょう》、花崗石の常念坊《じょうねんぼう》、そのそばから抜き出た槍、なだらかな
南岳、低くなった蝶ヶ岳、高い穂高、乗鞍、御嶽《おんたけ》、木曾駒と、雪をまとうた....
「炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
遺っている。昔敏達天皇の御代に当って、真野の長者という金持が百済の僧蓮城を、隋の
南岳恵思禅師の許から招聘して、ここに建立したのだと云われている。このほかに同国大....