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南島
「南島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
南島の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
人物かというに、彼は鳥獣採集人としての世界的フリーランサーだ。この商売の名は、海
南島の勝俣翁によってはじめて知った方もあろうが、日本はともかく、海外ではなかなか....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の子ぞ、我行く先に這い居るならば、青笞で打ち懲らすぞ、出ろ出ろ(佐喜真興英氏の『
南島説話』二八頁)。前に記した「この路に錦斑の虫あらば云々」という歌によく似おり....
「地球要塞」より 著者:海野十三
地点が、どこにも見つからないのです。北は樺太《からふと》までいきましたし、南は海
南島から小笠原あたりまでいってみました。しかし、どこにも上陸地点は見当りませんの....
「火薬船」より 著者:海野十三
路をてんじました」 「ほう、南西へ。どこへいく気かな」 「その見当では、近くに海
南島がありますが、まさか海
南島へは、いかないでしょう。結局、仏領インドシナのハノ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
の灯で賑かだった。この船は、「|大西洋の真珠」と俗称されるアゾウレスとマデイラの
南島から、材木やバナナを積んでくる。昔この国の人は、リスボアから船出して三日も往....
「最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
代には以前ともに携えて移動してきた同民族の落ちこぼれとして、途中の島々に定住した
南島の人々を、すでに異郷人と考えだしていた。その
南島定住者の後なる沖縄諸島の人々....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
究』牧野巽 生活社版。この人は私は存じませんけれども、どういう人なのかしら。『海
南島民族誌』(南支那民族研究への一寄与)スチューベル(独。民族学者)平野義太郎編....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
っともアメリカ西北方海岸の最近の航海記や、キャプテン・クックのニュウ・ジイランド
南島の社会状態に関する記述は2)、大いにこれを裏書しているようである、が。ヌウト....
「金狼」より 著者:久生十蘭
いりちがいに、なかから若い娘がひとり出てきた。窪んだ眼、高い鼻、……典型的なこの
南島人の顔は、たしかにどこかで見たことがある。 ようやく思いだした。はじめて〈....
「日記」より 著者:宮本百合子
って居るから一息の所、貧者の一燈は題名にまける。盆おどりは女性的、朝ぎり、砂丘、
南島はよかった。樗牛会の賞を得た川端龍子の霊泉由来は分らなかったが西洋画で、今関....
「鯛釣り素人咄」より 著者:佐藤垢石
る。支那海にも広く棲んでいて、朝鮮西海岸、釜山沖、九州の玄海灘、中支から南支、海
南島から佛領印度支那方面にまで分布していて、支那海一帯はトロール船の活躍場所であ....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
その全部が目的地に着くとは限らない、風のために妨げられることもある。またシナの海
南島などは当時海賊の大将のおった所で、これに悩まされる、唐時代の海
南島の首領は馮....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
がって酔うばかり匂っていた某年陽春の一日、ぼく、浜本浩、永井龍男、三角寛、それに
南島研究家の安藤君、今は亡き田中貢太郎などと、ぶらり、ぶらり、戯れ歩いたことがあ....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
クラが雀の啼声から出た証拠は、幸いにして沖縄には残っていた。佐喜真興英君の『
南島説話』に、奥州北陸にも伝わっているところの炭焼長者の物語の一例を挙げて、雀が....
「四つの都」より 著者:織田作之助
また奈良でお会いするなんて、本当に奇遇ですわ」 庄平(稍や冷淡に)「僕は、昨日昭
南島で会うた男に、今日ジャワで会うたという経験がありますがね」 節子「これから、....