南座[語句情報] » 南座

「南座〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

南座の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青春の逆説」より 著者:織田作之助
と赤井と一緒にそこを出た。残っている二人に挨拶も出来ぬほど意識が朦朧としていた。南座の横のうどん屋へはいって、鯡うどんを食べた。なんとなく、タヌキということが想....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
助の胎毒がまだ治らぬので留守をし、私と祖母二人と出入商人で出かけた。 四条では南座が始まっていた。これが江戸の猿若以来二度目に見る大芝居である。その頃の京都の....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
ような生活をつづけてきたので、そのときの百円は実に豪華版であつた。 私はその夜南座へ芝居を見に行き、そこの事務所で百円札を細かくしてもらいながら、その使い道を....
神経」より 著者:織田作之助
ると聴いたので、夜更けの京極や四条通をうろうろして時間を過し、十二時になってから南座の横の川添いの暗い横丁へ折れて行った。暗い道を一丁行き、左へ五六間折れると、....
牛鍋からすき焼へ」より 著者:古川緑波
生に連れて行っていただいた十二段家の鍋だ。終戦直後のことで、まだ自動車も乏しく、南座からそこ迄、人力車で行ったことを思い出す。 十二段家と言っても、昔の、幕の....