南庭[語句情報] »
南庭
「南庭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
南庭の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
から、その点に於て辛抱なり難いものの如く、松の根方から、また静かに身を動かして、
南庭から西の軒場へ歩み去る姿を見ると、それは覆面の姿であります。 覆面をしたか....
「源氏物語」より 著者:紫式部
は好きで、東宮席で陪観していた。日がよく晴れて青空の色、鳥の声も朗らかな気のする
南庭を見て親王方、高級官人をはじめとして詩を作る人々は皆|探韵《たんいん》をいた....
「源氏物語」より 著者:紫式部
とが不可能であるから、何にも興味を持つ年齢の若い宮の女房を船に乗せて、西東続いた
南庭の池の間に中島の岬の小山が隔てになっているのを漕ぎ回らせて来るのであった。東....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、内へ通った。――ここは二条|富ノ小路の旧皇居より一ばいまたお手狭である。正成が
南庭の寝殿をそこに仰いだとき、はや後醍醐は彼をみそなわして、この日特に、御簾を高....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
にちがいあるまい。でなければ酔狂すぎる。供の若党輩の数名が、そこの築土にのぼって
南庭のみごとな紅葉を折りちらした。 当然、坊官はだまっていない。列を追ッかけて....