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南柯
「南柯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
南柯の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
なるのか、眼は机の上を離れない。彼はこの机の上で、弓張月《ゆみはりづき》を書き、
南柯夢《なんかのゆめ》を書き、そうして今は八犬伝を書いた。この上にある端渓《たん....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
朝公家の間に盛に行われて居たから、正成は天皇と同系統の学問をして居たことになる。
南柯の夢で正成を笠置に召し出したのが奉公の最初であるとする、『太平記』の説はさて....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
三は叫んだ。 「これ千三、これ」 母の声におどろいて目がさめればこれなん正しく
南柯の夢であった。 「どうしたんだい」 「どうもこうもねえや、畜生ッ、足利尊氏の....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
の会は上野の花山亭で、倉重禾刀氏の乙卯吟社で催しの会は飯倉の熊野神社で開かれまた
南柯吟社の武田桜桃氏等の催しは、日本橋の常盤倶楽部であった。就中常盤倶楽部は殆ど....
「初恋」より 著者:矢崎嵯峨の舎
をかかえ抱き起して一声自分の名を呼ぶ,はッと気がついて目を覚ます……覚めて見ると
南柯の夢……そッと目を開いて室を見廻わして、夢だなと確信はしたが,しかしその愛ら....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
まかな荒っぽい軍記物よりは情緒細やかな人情物に長じておる。線の太い歴史物よりは『
南柯夢』や『旬殿実々記』のような心中物に細かい繊巧な技術を示しておる。『八犬伝』....
「我が円朝研究」より 著者:正岡容
ているとお露の父平左衛門に発見《みつけ》られ、あわや一刀両断の処置にあわんとして
南柯《なんか》の夢さめる、何事もなく身は船中に転寝《うたたね》していたのであるが....