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南極
「南極〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
南極の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二月八日」より 著者:太宰治
である。西も東も、わからないのではないか、とさえ思われる時がある。つい先日まで、
南極が一ばん暑くて、北極が一ばん寒いと覚えていたのだそうで、その告白を聞いた時に....
「新生」より 著者:島崎藤村
うお》の群れ飛ぶ大西洋の波の上へも行った。十字架の形をすこし斜に空に描いたような
南極星も生れて初めて彼の眼に映じたものであった。暗い海を流れる青い燐《りん》の光....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
にも触れている」 と、私に固唾をのましたその「先占」とは。例をわが国にとれば、
南極問題あり。かの大和雪原領有を主張する、白瀬中尉の熱血。また近くは、フランスと....
「わが町」より 著者:織田作之助
いカアル・ツァイスのプラネタリュウム(天象儀)があり、この機械によると、北極から
南極まで世界のあらゆる土地のあらゆる時間の空ばかりでなく、過去・現在・未来の空ま....
「地軸作戦」より 著者:海野十三
あがってよろこぶことであろう。 かようにして、金博士が地軸を廻せば、新北極や新
南極に当った土地の住民は、ぶうぶう云うか、感冒に罹って死ぬるのが落ちであろうが、....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
だがね、ポコちゃん。重力平衡圏というものはもっとおそろしい場所だと思うよ。北極や
南極の近くには、氷山が、ぶかぶか浮いていて、船に衝突してしずめてしまように、あの....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
もうベーリング海峡へ来ていたのか」 ベーリング海峡ではない。それと反対の方向の
南極のそば近くへ来ていたのである。 無名突撃隊をひきいるカールトン中尉は、衝突....
「わかれ」より 著者:国木田独歩
ん。君とてもしかり。これわれと永久に別れて無究に相見ず、われは北極の氷と化し君は
南極の石となりて、感ぜず思わず、限りなく相見ずと思いたもうともなお忍びたもうこと....
「南極の怪事」より 著者:押川春浪
間で、地球の果に何か秘密でも見出さんとするごとく、幾度の失敗にも懲りず、しきりに
南極探検船を出しておる事。その二は、いわゆる歴史の黒幕に蔽われたる太古、ぼうとし....
「海豚と河豚」より 著者:佐藤垢石
抹香鯨の値打ちが、一万円前後というところだろう。 この第二京丸は、昨年の秋から
南極へ鯨捕りに行って、この四月に帰国したのだが、
南極では百五十頭の大鯨をとってき....
「星の劇場」より 著者:織田作之助
夜の空が浮び出て来る。降るような星空だ。月が出て動く。星もいつか動く。と見る間に
南極の空が浮びあがって、星の世界一周が始まったのだ。 などとこんな説明で、その....
「暗黒星」より 著者:黒岩涙香
生物が残らず焼き殺されて了います。 二十四 「こうなると太陽の光に接せぬ北極とか
南極とかの地方のみが無事に残るかとも思われますけれども、これとても助かりません。....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
はなく、一片の新月がすきとおる空にある。) また、別に三十一文字一首を浮かぶ。
南極のま近くなりししるしにや、彼方よりくる風の涼しき 三日、晴れ。暁煙眼光を遮....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
ら隅まで見せてくれた。火星の人は地質的困難に打勝ために赤道直下の砂漠地帯に北極と
南極とから二条の運河を開鑿して、雪溶けの水を、砂漠に流し込んでいる。この大きな土....
「わが町」より 著者:織田作之助
ないカアル・ツァイスのプラネタリウム(天象儀)があり、この機械によると、北極から
南極まで世界のあらゆる土地のあらゆる時間の空ばかりでなく、過去、現在、未来の空ま....