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南洋
「南洋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
南洋の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「早春」より 著者:芥川竜之介
体を伸ばした。それから大きい硝子戸棚《ガラスとだな》の中に太い枯れ木をまいている
南洋の大蛇《だいじゃ》の前に立った。この爬虫類の標本室はちょうど去年の夏以来、三....
「第五氷河期」より 著者:海野十三
れは望めないとしたら、ソ連はどうであろう。南米はどうであろう。また中華民国や、大
南洋はどうであろうか。 植松総監は、この緊急の事態に面して、はなはだ不本意では....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
木全部、戦争の渦中に入るのです。しかし女や子供まで全部が満州国やシベリヤ、または
南洋に行って戦争をやるのではありません。戦争には二つのことが大事です。 一つは....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
これで西太平洋の制海権を収めると、いよいよ艦隊は、最後の一戦を交える準備として、
南洋群島へ引上げ、待機の姿勢を執ることとなった。 その間に、米国側では、どうに....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
は数を減じた。しかしまだまだである。 三月十日 ◯昨夜十時半警戒警報が出て、東
南洋上より敵機三目標近づくとあり。この敵、房総に入らんとして入らず、旋廻などをし....
「火星兵団」より 著者:海野十三
名であった。彼はずっと前、或る事件のため、一年近く遠く南の方に出張していた。わが
南洋領の諸島を廻り、それから更に南下して、ジャワ、スマトラ、ボルネオ、セレベスと....
「怪塔王」より 著者:海野十三
電班は、しきりに潜水艦ホ十九号をよんでいます。 その潜水艦は、そのころちょうど
南洋群島附近を巡航中でありましたが、よびだしの無電をうけとったので、すぐさま無電....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
が、相当沢山積んで、黄海や東シナ海へ敵を迎え撃つ。この航空母艦は、太平洋へでも、
南洋へでも、どこへでも移動が出来るから、大変便利だ」 「昭和八年二月にハワイから....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
もって、どどどどっとやっつける」 「おい大丈夫かね。しかし日本の連合艦隊は、今も
南洋付近に頑張っているのじゃないかね。そしてわれわれは当然、生のままの連合艦隊に....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
ねて見えた、学校を出たばかりの若い人が、一月ばかり、つい御不沙汰、と手軽い処が、
南洋の島々を渡って来た。……ピイ、チョコ、キイ、キコと鳴く、青い鳥だの、黄色な鳥....
「土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
共に存在したことが想われる。 玩具は人類の思想感情の表現されたものである事は、
南洋の蛮人の玩具が怪奇にして、文明国民の想像すべからざる形態を有するに見ても知る....
「凧の話」より 著者:淡島寒月
百枚の大きさである。 珍らしいものでは、飛騨に莨の葉を凧にしたものがある。また
南洋では袋のような凧を揚げて、その凧から糸を垂れて水中の魚を釣るという面白い用途....
「頭髪の故事」より 著者:井上紅梅
々思い出すのである。それはわたしの留学中に新聞に掲載された本田|博士《はくし》の
南洋及び中国視察談である。この博士は支那語も馬来《マレイ》語もわからなかった。あ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
限り、引き続き全国各郡残る所なく、周遊巡了つかまつりたき志望にこれあり候につき、
南洋および南米植民地の風教視察の必要を感じ、四月一日の便船にて、豪州へ向け航行つ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の外交は正確なる数学的外交である事は極めて明らかであるのに、日本人の一部は日本が
南洋進出のため今日の如き対ソ国防不完全のままソ連と握手しようと主張している。誠に....