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「南町奉行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

南町奉行の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
、いささか不審にたえざる節々これあり候えば、火急にご詮議《せんぎ》くだされたく、南町奉行所のほうへは当所よりしかるべくごあいさついたしおくべく候あいだ、その儀ご....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
目にかけながら、右門はそのまますうと内奥へやって参りました。内奥はいわずと知れた南町奉行神尾元勝のお座所です。そのことがすでに不思議なところへ、右門はいよいよ不....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
、水を打ったようでした。春もここばかりは春でない。――日ざしもまどろむ昼さがり、南町奉行所《みなみまちぶぎょうしょ》奥大白州では、今、与力、同心、総立ち合いの大....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の後に、由五郎は勿論、紙屑屋の亭主五兵衛とその女房お作とが家主附き添いで、月番の南町奉行所へ呼び出された。死んだ由松が紙屑屋の女房から貰って来たという玩具の水出....
傾城買虎之巻」より 著者:直木三十五
、もう大丈夫、離して下さい。さ刀も」 と坐ってしまった。役人はすぐきた。そして南町奉行中山出雲守の手から、曲淵治左衛門《まがりぶちじざえもん》と広瀬佐之助の二....
三人の相馬大作」より 著者:直木三十五
床の間を背にして、固い褞衣《どてら》の中から、白い手を出して、煙草を喫いつつ 「南町奉行附、直参、じゃが、ちと、望みがあっての」 「南町奉行附と申しますと――え....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
の上に万一の事なきよう忍びやかに警固致し候うように」と御老中お月番松平右京殿より南町奉行石川土佐守殿へ御内達になりました。委細承知の趣を申上げて、それ/″\手配....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
がら、 「そういうお手前達は何人でござるな?」 心を落ち着けて訊き返した。 「南町奉行手附きの与力、拙者は松倉金右衛門、ここにいるは同心でござる」 「与力衆に....
紅白縮緬組」より 著者:国枝史郎
裏へはいって見ると、案外諸所に暗黒面があって、蛆の湧いているようなところがある。南町奉行配下の与力鹿間紋十郎と云う人物が、ある夜同心を二人連れて、市中をこっそり....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
いう必要があるのだろう?」こう人々は噂し合ったが、真相を知ることは出来なかった。南町奉行|筒井和泉守、北町奉行|榊原主計守、二人ながら立派な名奉行であったが、鼓....
真鬼偽鬼」より 著者:岡本綺堂
、とかくに曇った日がつづいた。その九月の末である。京橋八丁堀の玉子屋|新道に住む南町奉行所の与力秋山嘉平次が新川の酒問屋の隠居をたずねた。 隠居は自分の店の裏....
巷説享保図絵」より 著者:林不忘
け》は、あらたに目安箱を置き、新田《しんでん》取り立ての高札を立てなどして、江戸南町奉行としてめざましい活躍をしたときだった。 深川の世話役木場の甚の願訴によ....
奉行と人相学」より 著者:菊池寛
賊稼業を始めたと見え、やがて再び捕えられた。北町奉行の手に捕えられたのだが、一度南町奉行に捕えられた事のあるものは、調書や何かの関係で、北町奉行から、南町奉行所....
おせん」より 著者:邦枝完二
女中達だった。 殊に、この知らせを受けて、天地が覆えった程の驚愕を覚えたのは、南町奉行本多信濃守の妹お蓮であろう。折から夕餉の膳に対おうとしていたお蓮は、突然....
歌麿懺悔」より 著者:邦枝完二
の顔、あの声、あの足音。――それは如何に忘れようとしても、忘れることの出来ない、南町奉行の同心、渡辺金兵衛の姿なのだ。―― 「つね。おもての雨戸の心張を、固くし....