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「南端〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

南端の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
将軍」より 著者:芥川竜之介
て来たのだから、次手《ついで》にお前が殺して来い。」 二十分の後《のち》、村の南端の路ばたには、この二人の支那人が、互に辮髪《べんぱつ》を結ばれたまま、枯柳《....
地球を狙う者」より 著者:海野十三
らしい女だ) 東京湾を出てからこの方、銀座通りもない海上をこうして小笠原列島の南端にちかい父島までやって来たことだから、若い女なら一応誰でも美人に見えるはずで....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
る。一つは、人も知る奥アマゾン、さらにオリノコ川の上流もその一つだろうし、また、南端へゆけばパタゴニア地方にも、恐竜の全化石などがでる未踏地がある。そうして、第....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
時ニュースに耳を傾けていた。 「唯今午後七時三十分、米国空軍の主力は、伊豆七島の南端、三宅島の上空を通過いたして居ります旨、同島の防空監視哨から報告がございまし....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
て、山中の食料がつきた場合には、対岸の牡鹿半島にむかって合図の鐘を撞くと、半島の南端、鮎川村の忠実なる漁民は、いかなる暴風雨の日でも約二十八丁の山雉の渡しを乗っ....
地球要塞」より 著者:海野十三
あ、艇を、ここから東北東|微東《びとう》へ向けて走らせよ。いや、要するに、紀州の南端《なんたん》潮岬《しおのみさき》へ向けて見よ」 「はい。潮岬へ来ました」 「....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
印度を出て、馬来半島とスマトラ島の間のマラッカ海峡を東へ出ると、そこは馬来半島の南端シンガポールである。大英帝国が東洋方面を睨みつけるために築いた、最大の軍港と....
転機」より 著者:伊藤野枝
こういってM氏はまず鉱毒問題というものから話しはじめた。 谷中村は栃木県の最南端の、茨城と群馬と接近した土地で、渡良瀬という利根の支流の沿岸の村なのであるが....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
高く飛んで行ったばかりである。その飛び方によって、私はそれを鷹だと思った。氷原の南端は狭い岬のように、その尖端が細まって海中に突出している。この岬の麓へ来た時に....
紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
議なものが姿を現わした。 その暗灰色をした、穂槍のような突角が、ベーリング島の南端、マナチノ岬であった。 そこは、宿る木一つとない、無限の氷原だった。 そ....
決闘場」より 著者:岡本かの子
歴史的場所である。が、誰でも直ぐに知ることの出来るこれ等の有名な古跡の外に、森の南端のハムステッド丘との境界近く、ずっと昔から何百年間も使われた旧い決闘場の跡で....
層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
かりの山也、刀の刃に似たる頂上をつたいつたいて、最高処に至る。この岳は大雪山の東南端に位して、外側に火口を有す。その火口は十数町四方、底平らかになりて、一面の御....
西航日録」より 著者:井上円了
雨一過。その翌日はすなわち十二月一日なり。早朝、雲際に山影を認む。これアンナンの南端なり。ホンコン以来、日一日より炎威相加わり、宛然三伏を迎うるがごとし。ときど....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
吹いて空は雪にかわろうとし、船は豪州の南の果ての湾に入る。) ホバートは豪州最南端の港湾にして、ニュージーランドをさること最も近し。その最近距離九百四十マイル....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ランダを敵側に立たしむる事を好まず、むしろ我が軍の右翼をアーヘンとリンブルグ州の南端の間の狭小なる地区を強行通過する技術上の大困難を甘受する事とした。この行動を....