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南総
「南総〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
南総の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
間味の希薄なものを読みふけったのであった。それから「西遊記」、「椿説弓張月」、「
南総里見八犬伝」などでやや「人情」がかった読み物への入門をした。親戚の家にあった....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
る、前に春分を以て交わるといったでないか、日本でもその通りと見え、内田邦彦氏の『
南総俚俗』に、世の始めに諸動物神前に集まり性交について聞く、神、誰は年に一期、彼....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
人類学雑誌』第三二巻十号三一三頁)。これだけでは何の訳か知れねど、内田邦彦氏の『
南総俚俗』一一〇頁に「ある時、蝮病でシの根(茅《かや》の根の事なれどここはその鋭....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
するてえと……日本に於きまして、上古に紫式部の源氏物語――近代に及んで曲亭馬琴の
南総里見八犬伝――未来に至りまして中里介山居士の大菩薩峠――」 大菩薩峠も、鐚....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
があって、その傍らにかなり古色を帯びた石標――「秋風や心の燈《ともし》うごかさず
南総一燈法師」と刻んである。 それよりも、駒井の心をひいたのは、まだ新しい羅漢....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
て、本棚のところへ来たらそこの岩波文庫のうらの目次をくっている。「なんなの?」「
南総里見八犬伝買ったんだよ」「ふーん」と私はびっくりして「わかる?」「わからない....
「魔都」より 著者:久生十蘭
とやら判らない。
あわてて表紙《おもてがき》を見るとそれは宗皇帝に宛てられた安
南総督からの電報だったのである。加十は電報を握ったまま棒立ちになっていたが、
「....
「越後の闘牛」より 著者:佐藤垢石
く、ただ曲亭馬琴が文化十一年から天保十二年にかけ二十八年間の長きにわたって書いた
南総里見八犬伝の第七十三回と四回とに、詳しく紹介してあるが、その他には殆ど文献ら....
「香熊」より 著者:佐藤垢石
に穴熊の肉を入れて炊いたのだが、海狸の肉に似ていると思った。 穴熊というのは、
南総里見八犬伝の犬山道節が野州足尾の庚申山で化け猫を退治するとき、猫といっしょに....
「山の人生」より 著者:柳田国男
赤子を撲殺した時代よりも、またずっと後年の田舎の事であった。 内田|邦彦君の『
南総之俚俗』の中に、東上総の本納辺の慣習として、鬼子が生まれると歳神様へ上げた棒....