南進[語句情報] »
南進
「南進〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
南進の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
に向った。北国街道の一軍は、善光寺近くの旭山城に一部隊を残し、善光寺から川中島を
南進し、海津城の前面を悠々通って妻女山に到着した。 甲の名将|高坂弾正昌信の守....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
ントン崩壊事件の原因は、不可視怪戦車か。――崩壊は引続き蔓延中――軍需工場地帯を
南進中” “被害|遂にニューヨーク市に波及。高層建築地帯は昨夜のうちに全壊” “....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
給の横顔を認めることが出来た。頼もしくもまた悲しくもあった。 しかしながら更に
南進して黒潮を乗切ると、もう人間の力は幽霊と妖気に降服してしまっていた。大洋と濃....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
っても駒井をして、まだ北せんか南せんかに迷わしめている。しからば北進策を捨てて、
南進策を取るとしてみると、この船をいずれの方に向け、いずれの地点に向わしむべきか....
「パラティーノ」より 著者:野上豊一郎
武装した新しい民族がアルプスを越えて南下し、初めはポーの流域に集結したが、次第に
南進して、ウンブリアからアペニンを越えてテベレの東方一帯の地に定住した。エトルス....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
堀田原、森下の方向へ延びて焼き払って行く。ちょうど大通りの並木に平行して全速力で
南進して行くのであった。 この時、私の師匠東雲師の家は諏訪町にあることとて、火....
「皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
ら根利山に向って点線の路が記入してあるので、それを辿って先ず国境山脈に攀じ登り、
南進して千九百五十七米の三角点をきわめ、引き返してその北の一峰から西に沢を下り、....
「西航日録」より 著者:井上円了
かな空を見せるのであろうか。) 十一月二十五日天明、呉淞抜錨。シナ大陸に沿って
南進し、二十六日台湾海峡に入る。終日曇晴、風波やや高し。二十七日快晴、暑気にわか....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
るるなし。 茫茫支那海、唯見水連遠、満帆三伏風、 日沈暑威減、風転晩涼従、月下船
南進、雲涯是呂宋。 (ひろびろと果てしない支那海は、ただ水と空と連なっているのを....
「三国志」より 著者:吉川英治
惜しまず」と、ばかり意気ごむ。 ここに、曹、玄、呂の三軍は一体となって、続々、
南進をつづけ、陣容は完く成った。 すなわち曹操を中軍として、玄徳は右をそなえ、....
「三国志」より 著者:吉川英治
い。 結局、降服の道しかなかった。即ち、和を乞うの書をたずさえて、襄陽の使いは
南進中の曹操の軍へ、急遽派遣されたのであった。 百万の軍旅は、いま河南の宛城(....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、世良田ノ館からほぼ二里、方角は、北にあたる。 だが、鎌倉は真南だ。 一路、
南進すべきはずの新田軍が、そのかど出になぜ北方へ逆行したのか。旗上げ場所を、生品....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ていた墺軍の新司令官老将ボーリューはゼノバ方面に対する仏軍活動開始せらるるを知り
南進を起し、三月三十日にはゼノバ北方の要点ボヘッタ峠を占領して仏国の突進を防止す....