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「南郊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

南郊の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
庚娘」より 著者:田中貢太郎
、その容を見て皆が拝んでいった。そして一日のうちに百金集まったので、そこでそれを南郊に葬ったが、好事者は朱い冠に袍を着けて会葬した。それは手厚い葬式であった。 ....
駅夫日記」より 著者:白柳秀湖
た世間の噂もいつとはなしに消えて、高谷千代子の姿はいま暮春の花と見るばかり独り、南郊の岡に咲きほこっている。 十九 その春のくれ、夏の初めから山の手....
三国志」より 著者:吉川英治
か」と、問われた。 ここぞと、張均は、 「十常侍らを獄に下して、その首を刎ね、南郊に梟けて、諸人に罪文と共に示し給われば、人心おのずから平安となって、天下は」....
三国志」より 著者:吉川英治
た。すなわち彼もまた、魏や蜀にならって、皇帝を僭称したのである。 四月。武昌の南郊に盛大な壇をきずいて、大礼の式典を行い、天下に大赦を令し、即日、黄武八年の年....
無宿人国記」より 著者:吉川英治
して、彼は、急に思い立ったらしく、宿屋を出て行った。 すぐ、分った。 城下の南郊、梅が、ふくらんでいる。生前に、お里から聞いていた木村家の菩提寺である。 「....