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「単行本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

単行本の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青木の出京」より 著者:菊池寛
ように、雄吉に対して、それに対するなんの遠慮も、払っていないらしかった。 「君の単行本はまだ出ないのかい」と、青木は雄吉がたじたじとすればするほど、揶揄《やゆ》....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
らば購読者名簿へ購読年月日を記載し、広告掲載料ならば別の名簿へその旨書きいれる。単行本註文ならば、小包をつくり、猫間川の郵便局へ持参する。購読料が切れていると、....
婦系図」より 著者:泉鏡花
の時、この二十一行なし。後単行出版に際し都合により、徒を添えたるもの。或はおなじ単行本御所有の方々の、ここにお心つかいもあらんかとて。 明治四十(一九〇七)年一~四月....
自叙伝」より 著者:大杉栄
る。それに、その前に、古い文債も一とまず始末して置かなければならない。となって、単行本の翻訳を一つと雑誌の原稿を二つ抱えて、一カ月ばかりの計画でいつもの通り葉山....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
ばいいのだ。が、その前に、正月号の雑誌に約束した原稿と、やはり正月に出す筈のある単行本とを書いてしまわなければならない。そんなことで愚図愚図している間に、もう暮....
わが文学修業」より 著者:織田作之助
芸評論はランボオ論以来ひそかに熟読した。 西鶴を本当に読んだのは「夫婦善哉」を単行本にしてからである。私のスタイルが西鶴に似ている旨、その単行本を読んだある人....
おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
一面飢えたる文士を救い、一面渇ける読者を医した。探偵小説は百頁から百五十頁一冊の単行本で、原稿料は十円に十五円、僕達はまだ容易にその恩典には浴し得なかったのであ....
岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
敬と愛とを失ってはならない。私は及ばずながらもこの理想を実現しようと心がけ、一般単行本に対するよりも、さらに厳粛なる態度をもって文庫の出版に臨んだ。文庫の編入す....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
て、その当時の海軍大尉小笠原長生|子の眷顧をうけ、その紹介で『木枯』という小説の単行本を春陽堂から出版したこともあった。かれは書画にも巧みであったと聞いている。....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
しいが、『神髄』はタシカ早稲田の機関誌の『中央学術雑誌』に初め連載されたのが後に単行本となったので、『書生気質』以後であった。)から続いて『妹と背鏡』を発表し、....
露伴の出世咄」より 著者:内田魯庵
世間に認めさしたのはこの『露団々』で、初めは『都の花』に連掲され、暫らくしてから単行本となって出版された。が、露伴の名をして一躍芸壇の王座を争うまでに重からしめ....
「にんじん」とルナアルについて」より 著者:岸田国士
ト、ユモリストとして、徐々にあがったのであるが、しかし、「にんじん」が一八九四年単行本として出版され、さらに、これが作者自身の手によって戯曲化され、一九〇〇年舞....
書を愛して書を持たず」より 著者:小川未明
読書子の資格のなきものです。 雑誌に載った時は、読みたいとも思わなかったのが、単行本となって、あらわれて、はじめて一本を購って、読むということがあります。綜合....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
二七年三月二十六日) 「ベートーヴェンへの感謝」はドイツでは、それだけで独立した単行本として音楽学者ネツール教授の論文「ロマン・ロランと音楽」を添え一九五一年に初めて出版された。 訳者....
魯迅さん」より 著者:内山完造
んであって一冊一冊の重要記事は一冊一冊に題名を書いた見出しがはさんでありました。単行本にも同じようにしてありました。 景雲里生活の間に、北京から師弟として同行....