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「単語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
単語の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蘭学事始」より 著者:菊池寛
中に探した。そして、眉、口、唇などの言葉を一つ一つ覚えていった。 が、そうした
単語だけはわかっても、前後の文句は、彼らの乏しい力では一向に解しかねた。一句一章....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
っぱり探し求めている適切なる意志疎通法はどの手紙からも発見されなかった。あらゆる
単語を一々美しい絵入りで説明したものをまず送っておけという説もあった。喜怒哀楽と....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ら、優秀な智能的犯罪者と云えるほどの者は、即座に相手が述べる言葉のうちの、個々の
単語を綜合して、一場の虚妄談を作り上げる術に巧みなればなり――と。だから、あの時....
「天馬」より 著者:金史良
ない会に現われては口を開けば、フランス語やドイツ語ラテン語のうろ覚えているだけの
単語を出鱈目《でたらめ》に喋りちらし、人の前では自分は柔道初段以上だからと胸を張....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
』ト発言スル。滑走――膝ヲ折ル。……これでみると、人造人間を動かす号令は、短かい
単語ばかりだ」 「これを見ると、号令
単語は四、五十もありますね」 「オヤ、これは....
「小公女」より 著者:菊池寛
何週間も、仏語の「父、母」さえ覚えられずに泣いていたところへ、ふいに自分の知らぬ
単語まで造作なく動詞でつなぎ合せて話しているのを見ると、少女はたまらなくなったの....
「勉強記」より 著者:坂口安吾
勉強をなすっていらっしゃる、ところが梵語は辞書をひけるまでがまず一苦労、却々探す
単語がおいそれと辞書から顔を出しません。いやはや梵語学者と申しましても、みんなそ....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
まい新語があるもの。平和の時代の言葉ではない。配給という特殊時代の言葉と共棲する
単語で、ヤミという言葉と同じように、いずれは平和な人々には理解できなくなる言葉で....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
いた。平賀源内か、前野良沢かについて学ぼうか、それとも長崎へ行って、通辞に従い、
単語でも覚えようかなどと、そんなことを考えてもいた。 五百石の旗本の伜なので、....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
った。支倉君、君はこの比喩の意味が判るかね」 「|隠れ衣……」 と、その一つの
単語の鋭犀なひびきに、検事は思わずも魅せられて、 「すると、その形容の意味からし....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
戒するように互いに何か叫び合った。私は老人に教わった人猿どもの言葉のうち、簡単な
単語だけを知っていたので、最初に行き逢った人猿に向かって、 「焼き肉。食え!」 ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
なければならない筈だ。この欠字はいつもタテであるし、前後がハッキリしていて、ある
単語や、ある意味をなす一句の全部がチョッキリ欠字になっていることを示しているので....
「九段」より 著者:坂口安吾
、いまではオカミサンがただ一人の生徒である。彼女の会話の稽古は閃くままに間違った
単語を喋りまくるという心臓型であるが、閃かない時には「エエット」と日本語で考え、....
「神経」より 著者:織田作之助
し、型など構っていられないという弁解も成り立っただろうが、毎日くりかえされる同じ
単語、同じ声の調子、同じ情報の型を聴いていると、うんざりさせられた。戦争が終って....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
於て、われわれの知っている中世語或は古語の結びつきを見る事もある。時としてはその
単語全体が、読者にとっては唯祖先語であると言うだけの親しみを感じさせるに過ぎない....