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「博い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

博いの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
いっている。ドストエフスキーの作品が単純で、そして万人の心に触れるのもその共存の博い感情があるからである。人間には普遍性がある。一つ造り主によって作られたる共通....
人生における離合について」より 著者:倉田百三
を失うことを期待するものではない。一つの別離ののち勇ましく立ち上がり、さらに一層博い力強い視野にたって踏み出した者は少なくない。これには広い人生の海があり、はか....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
と音とを知らない彼女が、海辺をさまようては貝殻を拾うたり、岩に腰をおろして、海の博い心や、太陽の思いを想像したりして、時のたつのを忘れたという語を読んで、深く感....
バラック居住者への言葉」より 著者:豊島与志雄
、家庭の神に跪拝するの心地を、味い得たことであろう。 家庭を愛するの心は、他の博い愛の基をなすものである。神に奉仕せんがために己の家庭を捨てる、そういう生活様....
今世風の教育」より 著者:新渡戸稲造
うま》く綾に纂《あ》んで概括した、あの力というものは非常なものである。その智識の博いことと、その考《かんがえ》の慧敏《けいびん》なことと、その論鉾の巧みなことと....
風知草」より 著者:宮本百合子
なじり》。話につれて閃く白眼。その顔のすべての曲線が勁《つよ》く、緊張していた。博い引例や、自在な諷刺で雄弁であり、折々非常に無邪気に破顔すると大きい口元はまき....