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「博学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

博学の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
第四の夫から」より 著者:芥川竜之介
訣《わけ》ではない。実は怠惰《たいだ》を悪徳としない美風を徳としているのである。博学なる君はパンデン・アアジシャのラッサに与えた名を知っているであろう。しかしラ....
Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
とくひょう》が立っている筈ですよ。」 僕は、角顋《かくあご》の見かけによらない博学に、驚いた。 「すると、余程古い国と見えますな。」 「ええ、古いです。何でも....
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
の弟で、宇治の左大臣|頼長《よりなが》であった。彼は師の信西入道をも驚かすほどの博学で、和歌に心を寄せる兄の忠通を常に文弱と罵っているほどに、抑えがたい覇気と野....
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
すべての学問に達していた人はほとんどなかったそうであります。イギリスの文学者中で博学、多才といったならばたぶんトーマス・グレイであったろうという批評であります。....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
院にラバヌス・マウルス(Rhabanus Maurus 七八八―八五六年)という博学な僧侶がいて、一種の百科全書のようなものを書いている。これを見るとおよそ当時....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
を指摘する、メフィストの科白(」 「ああなるほど、毛髪と鍵の角度に水! これは、博学なる先生に御挨拶申し上げます。すこぶる汗をかかされたものですわい」 と同じ....
ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
は教誨師の訪問を受ける時でした。教誨師は彼をしきりに説き伏せようとしました。が、博学な教誨師がいつも無学なYの理屈にまかされたのです。 「だけんど、俺がたった一....
茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
児等は一すくみ。 あの顔一目で縮み上る…… が、大人に道徳というはそぐわぬ。博学深識の従七位、花咲く霧に烏帽子は、大宮人の風情がある。 「火を、ようしめせよ....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
むべき実験の材料にするなどとは、あまりにひどい仕方だ。彼の娘も監視すべきだ。最も博学なるラッパチーニよ。おれはたぶんおまえを夢にも思わないようなところへ追いやっ....
黒百合」より 著者:泉鏡花
し世を忍ぶ生計によくある私塾を開いた。温厚|篤実、今の世には珍らしい人物で、且つ博学で、恐らく大学に業を修したのであろうと、中学校の生意気なのが渡りものと侮って....
あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
はまた別に、「量」の感じを伴います。しかし、「豊かな」教養とかいうのは、もちろん博学博識と同義語ではありません。それとまったく無関係ではありますまいが、むしろ、....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
させて、あの凝視を続けている所を見ても、神秘思想と云うものの怖しさが……、どんな博学な人間でさえも、気狂い染みた蒼古観念の、ドン底に突き落してしまう事が判るだろ....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
の年の正月をつけた。 ファラデーは新しい発見をなし、命名の必要を感ずると、当時博学者として有名であったホェーウェルに相談するを例とした。上の命名もこのホェーウ....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
」 「そうじゃ。そなたには判らぬか。」 「判りませぬ。わたくしはお前さまのような博学の歌よみではござりませぬ。」 「博学……。」と、小坂部は暗い中で男を睨んだ。....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
零落れて、不潔な婦女子などを相手にして居るのだと村人はいいましたが、しかし非常に博学の人でありました。 前回に述べた通り修辞学の上について博士と私との間....