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「博愛主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

博愛主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
苦悩の年鑑」より 著者:太宰治
肉体感覚の断片を書きならべて見ようと思っているだけである。 ×博愛主義。雪の四つ辻に、ひとりは提燈《ちょうちん》を持ってうずくまり、ひとりは胸....
近時政論考」より 著者:陸羯南
者、固陋徒の喜びを憂う。何となれば国民論派の大旨はむしろ軽薄子の軽忽に認むるかの博愛主義に近きところあるも、反りて固陋徒の抱懐する排外的思想には遠ざかるをもって....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
からで、詐取された保険額約三千円の損害賠償だった。保険会社の方は兎に角聖書会社は博愛主義の基督教の宝典たる聖書の販売元だから、罪を憎んで人を憎まずと、損害賠償の....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
り、自由主義になり、そして時代思潮の傾向は、常に到る処に平和主義や、人道主義や、博愛主義や、社会主義やの、所謂文化的|女性化主義《フェミニズム》へ潮流している。....
世界新秩序の原理」より 著者:西田幾多郎
史に於て一つの方向を決定するものであろう。 今日の世界的道義はキリスト教的なる博愛主義でもなく、又支那古代の所謂王道という如きものでもない。各国家民族が自己を....
黒百合」より 著者:泉鏡花
に堆く、挟んでおく、手巾の白いので口の辺をちょいと拭いた。 「うむ、おりゃ、近頃博愛主義になってな、同好の士には皆見せてやる事にした。あえてこの慰を独擅にせんの....
チェーホフの短篇に就いて」より 著者:神西清
観とは、大体このようなものであったと想像することが出来るであろう。 時に一種の博愛主義に見あやまられがちのチェーホフの温かさとか、しみじみとした情愛とかいうも....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
いのためを思い合って、お互いの利己主義を出来るだけ調和して発揮させて行くことが、博愛主義にも通ずる利口な利己主義の使い方だと思います。かくして健全な独立した個人....