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博物学
「博物学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
博物学の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「梓川の上流」より 著者:小島烏水
山だ、竟《つい》にこれ我物ならずと、呟《つぶや》いたことであろう、宗教家が来る、
博物学者が来る、山の黙示、水の閃めき、人の祈るところ、星の垂るところ、雲の焼くと....
「日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
がいくらも入って来ていないから、それが知られていないのであるが、今日信州あたりの
博物学者が、嗟嘆するように、火山灰のために、化石という地史上唯一の証券が埋没され....
「黄金虫」より 著者:佐々木直次郎
hominis〕(人頭甲虫)とか、何かそういったような名をつけるだろうね。――
博物学にはそういうような名前がたくさんあるからね。ところで、君の話したあの触角と....
「科学論」より 著者:戸坂潤
簡単に出来る。歴史的社会の唯物論的把握の一つの重大特色は、云わば「社会の自然史(
博物学)」を与え得るという処に存する。自然科学に於ける進化理論は「自然の自然史」....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
\したものがくっついているので、それで、天井を逆さまに歩くことができるのだ、と、
博物学者たちは言っていますが、私の目には、あのねば/\したものまで、実にはっきり....
「現代科学教育論」より 著者:戸坂潤
直覚能力の秀でた生徒は、この科学的精神をば自然科学への興味の形で育てるのである。
博物学的な直覚とか、物理学的直覚とか、化学的な直覚とか、数学的直覚とか、という区....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
の超自然的の力とは認めません。それを説明するために、パラセルサス(スイスの医師、
博物学者、十六世紀初年の人)の著作『文学上の奇観』の一節を申し上げましょう。 ....
「言語と道具」より 著者:寺田寅彦
中に選り分けられて、必要な場合に取り出しやすいようにされる。このようにして記載的
博物学の系統が芽を出し始める。 分類は精細にすればするほど多岐になって、結局分....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
をおせば、知識があり慈愛深い人にかならず会うことができる。さるは動物ではあるが、
博物学者に従えば、かれらはひじょうに人類に近いので、病気などは人もさるも同じよう....
「マルコポロから」より 著者:寺田寅彦
し忙し過ぎて困るような気もする。 これとは関係はないが、次の頁の脚註に、中世の
博物学書に記述されたウニコール捕獲法というのが書いてある。純潔な処女をこの一角の....
「紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
と、私は聴きましたが。ではあの、ベーリングの探検船『聖ピヨトル』号に乗り込んだ、
博物学者のステツレルはそもじの父なのか」 フローラは、それを眼色でうなずいて、....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
ばん陥りやすい一片の気まぐれから、私はさっそくこれまでの勉強を放棄した。そして、
博物学やそのすべての子孫を畸形の出来そこなった子と見なし、真の知識の足もとにも寄....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
社会現象一般特に富の生産、分配、消費の解説と説明とは、たしかに自然科学に過ぎず、
博物学の一分科、蜜蜂の
博物学の続編をなす人間の
博物学に過ぎないであろう。だが事実....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ダーウィン(人)Darwin(Charles.)一八〇九―一八八二。英国有名の
博物学者。 タスカニイの大公爵 Grand Duke of Tuscany. チ....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
仙人に敬意を感じていない。しかし先生の鍛錬にはいつも敬意を感じている。先生は或時
博物学教室へ行き、そこにあったコップの昇汞水を水と思って飲み干してしまった。それ....