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「博覧強記〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

博覧強記の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
、晋の干宝の撰ということになって居ります。干宝は東晋の元帝に仕えて著作郎となり、博覧強記をもって聞えた人で、ほかに『晋紀』という歴史も書いて居ります。、但し今日....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
その日の事を、記憶喪失病でない限り覚えていない筈はない。支倉は記憶喪失どころか、博覧強記で極く些細なことでもよく記憶している。とすると、どうしても知っていなけれ....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
六六 歴史法学比較法学の始祖ライブニッツ ライブニッツ(Leibnitz)は博覧強記の点において古今その比を見ない人と言ってよかろう。ギボンは彼を評して「世....
比較言語学における統計的研究法の可能性について」より 著者:寺田寅彦
らしく付会されるものが存外多いのに驚かされた。滑稽な例をあげれば稗田阿礼の名が「博覧強記の人」の意味にこじつけられたりした。また他の方面で最も自分の周囲の人々を....
西鶴と科学」より 著者:寺田寅彦
興味ある差違を見出すことが出来るであろう。 江戸時代随一の物知り男|曲亭馬琴の博覧強記とその知識の振り廻わし方は読者の周知の通りである。『八犬伝』中の竜に関す....
飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
実は君の諳誦なんだからな」とやっと冷笑を投げ返した。と云うのは蛇笏を褒めた時に、博覧強記なる赤木桁平もどう云う頭の狂いだったか、「芋の露連山影を正うす」と間違え....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
漢の故事を列べ立てるのは得意の羅大経や『瑯※代酔篇』が口を衝いて出づるので、その博覧強記が決して俄仕込にあらざるを証して余りがある。 かつ『八犬伝』の脚色は頗....
鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
の志が決して区々日本の学界や文壇の小蝸殻に跼蹐しなかったのが証される。 鴎外の博覧強記は誰も知らぬものはないが、学術書だろうが、通俗書だろうが、手当り任せに極....
三国志」より 著者:吉川英治
徳新書をたった一度見ただけで、経をよむごとく、暗誦じてしまいました。のみならず、博覧強記、底が知れません。あの書は、戦国時代の無名の著書で、おそらく丞相の新著で....
日本の頭脳調べ」より 著者:戸坂潤
な人物であるが、結局に於て相当常識的な俗物なのではないか、というような気がする。博覧強記で土俗学から印度哲学から言語学から何から何まで行くとして可ならざるなき底....