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占師
「占師〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
占師の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「錦紗」より 著者:犬田卯
、俺ら朝っぱらからだ」と追いかけるようにいうと、 「また蟇口なくせ、失くした上に
占師に見てもらって三円も損しろ。」 お通は地団太踏んで「失くすとも、この家の身....
「海底大陸」より 著者:海野十三
京路の魔術師とおいでなすったな。いや、中国人じゃなかった。ええと、フジヤマの国の
占師か」 長良川博士はロロー殿下のそばをはなれない。 「おう、船内にはもうだれ....
「火星探険」より 著者:海野十三
てみて呆れた。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ “神秘なる世界的
占師、牛頭大仙人はここに来れり。未来につき知らんとする者は、ここに来りて牛頭大仙....
「金属人間」より 著者:海野十三
ば》のことゆえ、わけのわからない人間もかなりたくさん歩いている。 「エジプト式の
占師《うらないし》なんて、はじめてお目にかかるね。話のたねにちょいとみてもらおう....
「蠅男」より 著者:海野十三
りにフルーツポンチ一杯で利太郎から宝塚まわりを譲ってもらうんやなかった。天王寺の
占師が、お前は近いうち女の子で失敗するというとったがこら正しくほんまやナ」 「さ....
「豆腐買い」より 著者:岡本かの子
いる。小児科の医者、特許弁理士、もう一つ内科呼吸器科の医者、派出婦会、姓名判断の
占師、遠慮深くうしろの方から細い首を出して長唄の師匠の標柱が藍色の杵の紋をつけて....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
公式によって割りだすことができない。だいたい男女関係が公式で算定できるなら、万事
占師にまかせてよろしく、小説家など存在する必要はないのである。 立場も思想も育....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
うに研究生であった。 この山口は小石川白山下に門戸をはる白眼学舎、小西某という
占師の甥で、この
占師の家に寄食していた。私は中学時代によくここへ遊びに行って、占....
「二十一」より 著者:坂口安吾
僕は孤独になっては地獄だから、そこで婆さんと話しこむ。この婆さんの娘はさる高名な
占師(これが兄弟の叔父さんだ)の妾であったが、若死して、婆さんは三十円の捨扶持で....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
や、菓子、缶詰なぞいう食料品店。あとの三割が煙草屋、雑誌屋、玉突き、理髪、銭湯、
占師、貸本屋といったようなもの。それが又大部分が中等以下の安バラック式で、何の事....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
思った。浅草の大きなカフエーに居て、友達にいじめられて出て来たんたけれど、浅草の
占師に見てもらったら、神田の小川町あたりがいいって云ったので来たのだと云っていた....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
な人だ。 浅草の大きいカフェーに居て、友達にいじめられて出て来たんだが、浅草の
占師に見てもらったら、神田の小川町あたりがいゝって云ったので来たのだと云っていた....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
報に彼らを殺そうとしたのだといった。また、舎衛国に、一日縦横四十里の血の雨ふる。
占師曰く、これは人蟒《じんぼう》が生まれた兆だ、国中新生の小児をことごとく送り来....