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「占拠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

占拠の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
、北海道、根室湾を、占領した。聯隊は、更に、津軽海峡を征服し、青森県|大湊要港を占拠せんものと、機会を窺っている模様である」 (ああ、内地までも、敵機の蹂躪に合....
川中島合戦」より 著者:菊池寛
の名将|高坂弾正昌信の守る堅城の前後を会釈もなく通って、敵地深く侵入して妻女山に占拠したわけである。正に大胆不敵の振舞で敵も味方も驚いた。しかし妻女山たる、巧み....
島原の乱」より 著者:菊池寛
下黒白黒の釘貫の旗や、白い鳥毛二つ、団子の馬印が立てられて、有馬|豊氏、同忠郷の占拠を示し、三の丸田尻門辺には立花忠茂の上白下黒、黒の処に紋ある旗や、松倉重次の....
金属人間」より 著者:海野十三
しこくて、強力なんだから、思いのままに人間を襲撃《しゅうげき》して、そのからだを占拠《せんきょ》することができるんだ」 おだやかならない話になったので、蜂矢探....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
くいえば、イネ州というのは、かつてイネ帝国といっていたものが、アカグマ国のために占拠せられて、イネ州と改められたものであった。 太青洋は、二大国に挟まれ、今や....
最近日本の科学論」より 著者:戸坂潤
する人も多いだろう。特に今日自然科学や哲学の出身の科学論者の或る者達が、決定的に占拠した保塁と見做しているのは、科学の所謂社会階級性を否定又は無視してよいという....
怪奇人造島」より 著者:寺島柾史
わしの作戦はこうじゃ。まず、この人造島の心臓ともいうべき、動力所を襲うて、これを占拠するのじゃ。われわれは、動力所に拠って、敵を迎える。動力が停って、凍結剤を海....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
ーメのような無防禦港を破壊する。そうして精神的打撃を与えしかるのちに、海軍要塞を占拠して陸兵を上陸せしめようとしたのであった。それがために、敵艦隊の集中するカッ....
次郎物語」より 著者:下村湖人
|野戦砲第七連隊などの将兵の一部で、三宅坂・桜田門・虎の門・赤坂見附の線の内側を占拠し、陸軍省・陸相|官邸・参謀本部などはもとより、警視庁もすでにその占領下にあ....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
りもない赤の他人であるが、あまりの乱暴ローゼキにカンカンに立腹して、家屋不法侵入占拠等々と警察へ訴えた。 当時は占領後まだ日は浅い時で、第三国人の勢力が強い時....
画室談義」より 著者:上村松園
思わずハッとなり絵筆を止めさせられることがあります。 軒下の外縁を彼女らが無断占拠するのはよいとして、それによって屋内の主人である私が時々おびやかされ制作のさ....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
島の領土権を失い、歯舞、色丹島は、北海道の行政区にあるにもかかわらず、ソビエトの占拠するところとなり、奄美大島、沖縄諸島、小笠原、硫黄島等、これらのものは特別な....
言語と文化史」より 著者:知里真志保
マンベの辺で二つに分かれ、一つの分派は函館の方へ行って津軽海峡を渡り、東北地方を占拠し、また他の分派はオシャマンベから噴火湾に沿うて南下し、室蘭から幌別、白老を....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
町はずれにあり、川上の唱門が北の町はずれにあるのに対して、これは西北の町はずれに占拠していたのである。その芝辻とは実は芝辻子の訛りで、ここに唱門屋敷のあったこと....
思想議会たるを知れ」より 著者:戸坂潤
は防衛議会である。まだ攻勢議会となるには足りない。政党や議会政治が現実的な地歩の占拠を実行し得る議会ではない。だがそれだけに吾々は、議会に於ける政党の自由本然の....