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「印材〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

印材の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
に来るだけなら我慢もするが、いろいろな者を持ってくる。始めに持って来たのは何でも印材で、十《とお》ばかり並《なら》べておいて、みんなで三円なら安い物だお買いなさ....
彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
た透明な兎《うさぎ》だの、紫水晶《むらさきずいしょう》でできた角形《かくがた》の印材だの、翡翠《ひすい》の根懸《ねがけ》だの孔雀石《くじゃくせき》の緒締《おじめ....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
小の雅印が入れてあった。銅の糸印などもまじっている。蝋石の頭に獅子の鈕みを彫った印材のままのものがある。箱入の唐墨がある。雌黄なんどの絵具類をまとめた袱紗包があ....
昔尊く」より 著者:上村松園
机には、苦心に苦心を重ねて集めました参考品に写しましたもの、それに大事な絵巻物や印材など、私にとっては金に換えがたいものばかりを蔵っていたのでございましたわけで....
三国志」より 著者:吉川英治
ないかと無茶なことをいう。 「荊棘の木を切って来よ」 帝は、求められて、それを印材とし、彫刀もないので、錐をもって、手ずから印をお彫りになった。 李楽は、大....
梅ちらほら」より 著者:吉川英治
く、今も思い出してうれしくおもうのは、なぜか、その日の父である。 梅の古材は、印材にいい。盆、莨セット、その他の小器具に作ると、自ら光沢が出て、雅味を加える。....