印行[語句情報] » 印行

「印行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

印行の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ら相済まない次第であるぞ、と触れ出した。 時はあだかも江戸開板の新聞紙が初めて印行されるというころに当たる。東征|先鋒兼|鎮撫総督らの進出する模様は、先年横浜....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
あの諺は、あなた方弁護士諸君が作られたのであります。 跋 本書の第三版を印行するに当って、我輩は本書第一版以下を閲読して懇切なる批評と指教とを与えられた....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
ことが容易でなかったので、世に公にせられなかった。 抽斎の著した書で、存命中に印行せられたのは、ただ『護痘要法』一部のみである。これは種痘術のまだ広く行われな....
埋もれた日本」より 著者:和辻哲郎
おのれの時代を始めたのである。慶長四年(一五九九)の『孔子家語』、『六韜三略』の印行を初めとして、その後連年、『貞観政要』の刊行、古書の蒐集、駿府の文庫創設、江....
訳本ファウストについて」より 著者:森鴎外
私が訳したファウストについては、私はあの訳本をして自ら語らしめる積でいる。それで現にあの印行本にも余計な事は一切書き添えなかった。開巻第一の所謂扉一枚の次に文芸委員会の....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
であろうか。不覚にも、私はその一本を長く借覧中、写真まで撮っておきながら、奥付の印行書林の名や、上梓された年代をつい記録しておかなかった。――で今、にわかに思い....