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「印譜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

印譜の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
永日小品」より 著者:夏目漱石
べて見せた。旨《うま》いのか不味《まず》いのか判然《はっきり》とは解らなかった。印譜《いんぷ》をしらべて見ると、渡辺崋山にも横山華山にも似寄った落款《らっかん》....
深川女房」より 著者:小栗風葉
骨組の岩畳な二十七八の若者で、花色裏の盲縞の着物に、同じ盲縞の羽織の襟を洩れて、印譜散らしの渋い緞子の裏、一本筋の幅の詰まった紺博多の帯に鉄鎖を絡ませて、胡座を....
贋物」より 著者:葛西善蔵
してみたんだが、いざとなるとなかなか金は出せない。この間も寛畝を好きだという人が印譜から写真にしたものやら持ってきて、較べてみていたが、しまいにこの寛畝の畝の字....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
見ると、同じ鼎形なり額形の「二天」とある篆書体の印も、決して一様でないのである。印譜の上では、同形を幾箇も見ることができないので、確と知るよしもないが、真筆とい....