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印象
「印象〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
印象の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
ばに首肯することができるだろうと思う。
自分は最後にこの二篇の蕪雑《ぶざつ》な
印象記を井川恭氏に献じて自分が同氏に負っている感謝をわずかでも表したいと思うこと....
「日光小品」より 著者:芥川竜之介
いくばくの価値があるかは私の久しい前からの疑問である。単に著者の個人性が明らかに
印象せられたというに止まりはしないだろうか。
私は年長の人と語るごとにその人の....
「沼地」より 著者:芥川竜之介
以て自ら任じている、――新聞の美術記者である。私はこの記者から前にも一二度不快な
印象を受けた覚えがあるので、不承不承《ふしょうぶしょう》に返事をした。
「傑作で....
「路上」より 著者:芥川竜之介
ど冷淡に会釈《えしゃく》を返した。返しながら、その冷淡なのがあるいは辰子に不快な
印象を与えはしないだろうかと気づかった。と同時にまた初子の眼には、それでもまだ彼....
「蜃気楼」より 著者:芥川竜之介
やっぱり一度見たものは頭のどこかに残っているのかな。」
「そうだろうなあ。顔でも
印象の強いやつは、………」
「けれども僕はその人の顔に興味も何もなかったんだがね....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
―そう云う彼の特色は、少くともこの老将軍には、帝国軍人の模範《もはん》らしい、好
印象を与えた容子《ようす》だった。将軍はそこに立ち止まったまま、熱心になお話し続....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
の私と第二の私の妻とを、咫尺《しせき》の間に見たのでございます。私は当時の恐しい
印象を忘れようとしても、忘れる事は出来ません。私の立っている閾《しきい》の上から....
「樗牛の事」より 著者:芥川竜之介
に記憶する。
その時、はじめて樗牛に接した自分は、あの名文からはなはだよくない
印象を受けた。というのは、中学生たる自分にとって、どうも樗牛はうそつきだという気....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
これは、「ナザレの木匠《もくしょう》の子」の教を信じない、ヨセフの心にさえ異常な
印象を与えた。彼の言葉を借りれば、「それがしも、その頃やはり御主《おんあるじ》の....
「江口渙氏の事」より 著者:芥川竜之介
憂欝な快男児だ。粗笨漢だとすれば、余りに教養のある粗笨漢だ。僕は「新潮」の「人の
印象」をこんなに長く書いた事はない。それが書く気になったのは、江口や江口の作品が....
「豊島与志雄氏の事」より 著者:芥川竜之介
だった事は、云うまでもなかろう。何でもその時は、大へんおとなしい、無口な人と云う
印象を受けた。それから、いゝ男だとも思ったらしい。らしいと云うのは、その後鴻の巣....
「東京に生れて」より 著者:芥川竜之介
変化の激しい都会 僕に東京の
印象を話せといふのは無理である。何故といへば、或る
印象を得るためには、
印象するも....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ス、オーストリア、ドイツを巡った。 ファラデーはこのとき二十二才の青年で、最も
印象をうけ易い年頃であったから、この旅行より得たものは実に莫大で、単に外国を観た....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
を頼んで、懲罰委員会においてはその審議を引延ばし、取消せば事は済むというがごとき
印象を与えておるのであります。 政治家にとって最も必要なことは、発言であり、意....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
僕は本所|界隈のことをスケッチしろという社命を受け、同じ社のO君と一しょに久振りに本所へ出かけて行った。今その
印象記を書くのに当り、本所両国と題したのは或は意味を成していないかも知れない。し....