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危坐
「危坐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
危坐の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
になッている※お勢は退屈やら、手持|無沙汰《ぶさた》やら、いびつに坐りてみたり、
危坐《かしこま》ッてみたり。耳を借していては際限もなし、そのうちにはまた睡気《ね....
「連環記」より 著者:幸田露伴
|魏泰の東軒筆録に記されている。曰く、丁晋公臨終前半月、已に食はず、但香を焚いて
危坐し、黙して仏経を誦す、沈香の煎湯を以て時々少許を呷る、神識乱れず、衣冠を正し、奄然として化し去ると。....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
しかめて、いっそう耳錠を固くする。 「蘇子、愀然《しゆうぜん》トシテ襟ヲ正シ、
危坐シテ客ニ問テ曰《いは》ク、何スレゾ其レ然《しか》ルヤ、客ノ曰ク、月明ラカニ星....
「織成」より 著者:田中貢太郎
たくさんの舟はみるみる漂わされて別れ別れになった。柳の舟では柳が界方をさしあげて
危坐していたので、山のような波も舟に近くなると消えてしまった。そこで柳は無事に故....