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危害
「危害〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
危害の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
め》のような気がするのであった。しかし風雨の森林を長い間さまよった後《のち》この
危害の惧《おそれ》のない、暖な洞穴に坐っているのは、とにかく快いには違いなかった....
「小さき者へ」より 著者:有島武郎
産婆は産婆で、私は私で、銘々《めいめい》の不安に捕われてしまった。その中で何等の
危害をも感ぜぬらしく見えるのは、一番恐ろしい運命の淵《ふち》に臨んでいる産婦と胎....
「猫と色の嗜好」より 著者:石田孫太郎
手な首環を結び且つ鈴を着け置くなれば、何れに居るかを知ることが出来るから、不測の
危害を与うるようなことはないものである、尤も猫の目は能く暗夜に光るものであるから....
「海底大陸」より 著者:海野十三
おきますがね、わたしを見世物あつかいはよして下さい。無礼なことをなされたり、また
危害を加えられるようなことがあれば、わたしは人類の名誉のために、いのちをかけても....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
を殺そうとした悪者の一派が、ここへやって来るのだ。あんたの姿を見れば、あんたにも
危害を加えるだろう。よくおぼえているがいい。悪者どもが、ここを去るまでは、あんた....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
た。 「大丈夫かい。それから火星を追いかけているうちに、火星人のためにわれわれは
危害《きがい》を加えられるかもしれない。悪くすればわれわれは宇宙を墓場《はかば》....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
た。 その効果はあった。ハイロの声がいった。 「ほんとに大丈夫ですか。わたしに
危害をくわえるようなことはありませんか。魔ものではないのですね」 「そうだとも。....
「心臓盗難」より 著者:海野十三
ていいのか」 「事態がそうなったというよりも、わしの実力を以てすれば烏啼の輩から
危害を受けるおそれなしと当局が認めたせいですよ」 「あんたはこれから烏啼と一騎打....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
、猿とも人ともつかぬふしぎな動物が居合わせました。しかしその動物は別にわれわれに
危害を加える様子はありませんでした。 私の予ねて勉強しておいた前世古代語が役に....
「火星兵団」より 著者:海野十三
。こうして、今また丸木が先生の前に迫って来たからには、いよいよ丸木は、先生の体に
危害を加えるつもりではないか。
そう思うと、じりじりと穴の奥まで、追いつめられ....
「怪塔王」より 著者:海野十三
、なかなかくわしいものです。 怪塔王が顔をひっこめたのは、また何か偵察機の方へ
危害をくわえるつもりであろうと思われましたが、はたして間もなく、偵察機のエンジン....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
めに出ても、鼠谷のことが気になって仕事が手につかなかったが鼠谷は、別に彼等夫妻に
危害を加えようとする気配もないばかりか、次の年にはチャンと人並な年賀状を寄越した....
「空襲警報」より 著者:海野十三
、秘密をさぐっては本国へ知らせるスパイもあれば、あんなふうに、日本に対してじかに
危害を加えるスパイもある」 「いまのスパイはS国人ですか」 「いや違う。東洋人だ....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
遠廻りしなければいられない。 しかし彼はいかなることをされようとも、決して人に
危害を加えるようなことはないのである。彼は家というものももはや失い、主として山野....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
た子どもたちは、友だちを突きとばしたものを、だれも見ていないのだ。 透明人間の
危害から町の人を守るには、怪物を捕えることである。そのための警察の手配は着々とす....