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危急存亡の秋
「危急存亡の秋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
危急存亡の秋の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蠅男」より 著者:海野十三
。 落ちた仮面 「此奴がッ――」 ドドンと帆村は敢然引き金を引いた。今や
危急存亡の秋だった…… 「うわッはッはッ」 人を喰った笑い声もろともアーラ不思....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
開いて、対策を講じなければならないと云った。佐伯たちがその先頭に立った。「H・S
危急存亡の秋、諸君の蹶起を望む!」と、愛社心を煽って歩いた。――彼等はそんなとき....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
方は、人間の主体による時間的把握に関係しているが(「存じています」・「存続」・「
危急存亡の秋」・等)、「在」の方は人間主体が空間的に一定場所を占めることを意味し....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。あとのやつらは神妙に待っておれ、お差図があるまでここを動いてはならん」 この
危急存亡の秋《とき》に、天なる哉、命《めい》なる哉、ゆらりゆらりとこの店へ繰込《....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
も、寛之助も、当家にとっては私事にすぎぬ。島津は愚か、徳川も、或いは日本の国も、
危急存亡の秋《とき》に立っているのが、只今の時世だ。久光に命じて、吉野ヶ原に於て....
「三国志」より 著者:吉川英治
帝、創業いまだ半ばならずして、中道に崩※せり。今天下三分し益州は疲弊す。これ誠に
危急存亡の秋なり。しかれども侍衛の臣、内に懈らず、忠志の士、身を外に忘るるものは....