危険率[語句情報] »
危険率
「危険率〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
危険率の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
討論が活発に展開していった。賛成者はもちろん少数だった。 「なによりもまず生命の
危険率が頗る大きいことを考えなくてはね、仮りにかの怪奇なる怪力源問題がなかったと....
「浴槽の花嫁」より 著者:牧逸馬
り巻かれている女王よりも、自分だけの女王の孤独の女のほうが、近代の都会では、より
危険率が高いのだ。 しかし、この時は結婚というところまで漕《こ》ぎつけるのに、....
「函館の大火について」より 著者:寺田寅彦
ンが地上にこぼれたときいかなる気象条件のもとにいかなる方向にいかなる距離で引火の
危険率が何プロセントであるかというようなことすらだれもまだ知らないことである。 ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
なさない機械なるものをあやつって高くたかく地を離れるのだから、そりゃあ君、比較的
危険率――それとも不安率と言い直そうか――の多い理窟じゃないか。』と。 つねに....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
った。そして主として貴族の特権的懸賞物だったが、この遣り方は、牛よりも人にとって
危険率が多い――たしか十六世紀のはじめだったと思う。或る年の闘牛祭礼には、一日に....
「KからQまで」より 著者:寺田寅彦
、高級な漫画になるであろう。しかし安全も危険も実は相対的の言葉である。安全地帯の
危険率も、危険地帯の安全率もゼロではない。 二 ある会社のあ....
「魔都」より 著者:久生十蘭
聞の発展は度胸に比例するという卓越した見解をもっている人物であるから、この九分の
危険率を問題にするような気の弱い男ではない。一分の成功率さえあれば猛然と思い付き....
「運命のSOS」より 著者:牧逸馬
いない白磑々たる色と雄大な形を備えているのだ。実際大西洋の真ん中で氷山に衝突する
危険率は、そんなことを考えるだけでも滑稽だというので、保険会社の歩合は百万に対す....
「坑鬼」より 著者:大阪圭吉
なる危険に先んじて一歩地獄に近かった。事業が繁栄すればする程地底の空虚は拡大し、
危険率は無類の確実さを以って高まりつつあった。人々は地獄を隔てたその薄い命の地殻....
「バットクラス」より 著者:岡本かの子
、その利息で楽々生活費が支弁出来た。しかし彼の生活がかさむにつれ、段々自分極めで
危険率の多い投資に関係し増収を図るようになった。フランス人のブローカーが彼の居間....
「河豚」より 著者:吉川英治
てそれへ小便したという話はあるが、あの頃よりは、河豚の科学はずっと進歩している。
危険率も今日の都会の如くでなかったから、河豚といえど避けて通る理由があった。 ....