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危険視
「危険視〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
危険視の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
と思われるふしがある。日本人の出した独創的な破天荒なイデーは国内では爆発物以上に
危険視される。しかし同じ考えが西洋人によって実現され成効するのを見ると、はじめて....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
リズムや小ヘドニズムを歌って而して独り自ら高しとしておる。一部の人士は今の文人を
危険視しているが、日本の文人の多くは、ニヒリスト然たる壁訴訟をしているに関わらず....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
」を殺し得ない。(現に資本主義の平民文明そのものが、これ等の変装的陰謀者によって
危険視されている事実を見よ!) さて詩の歴史に帰って行こう。詩の歴史に於ける古....
「食糧騒動について」より 著者:与謝野晶子
義を唱え、国民の物質生活には自給自足主義を以て楽観し、お門違いにも文学者の思想を
危険視してその方面の出版物に発売禁止を濫行し、露西亜の過激派を憎んでチェック軍と....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
一月お世話になったことを考えて、遠慮しているだけよ。こんなに慎みぶかいお姉さまを
危険視するなんて、大間違いだわ。お姉さんを、警戒する前に、奥さまは、手近な前川さ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
喜んだものであった。それと同時に、その時代の人力車なるものは今日の自動車ぐらいに
危険視されて、毎日のように人力車に衝突したり轢かれたりする人間があった。ゆき着い....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
、惴々焉としてその侵入を防遏しようとしておる。当年の若い伊井公侯なら恐らくこれを
危険視する事は豈夫あるまい。伊井公侯の欧化策は文明の皮殻の模倣であったが、人心を....
「平民道」より 著者:新渡戸稲造
でない、我国体を心配するものは右両者の関係近きがためであるけれども、近いがために
危険視するのは取越苦労であって、君主国と専制国と関係甚だ近い、それ故に君主国を危....
「自由の真髄」より 著者:新渡戸稲造
物と選ぶところがなくなる。故に孟子の教でも陽明の教でも、徳川の圧制政治ではこれを
危険視して教えなかったのも無理ならぬことである。 今僕がやや陽明に関した説をこ....
「三国志」より 著者:吉川英治
色をとりもどすと、周瑜はなお牙を噛んで、 「だから、だからおれは疾くから、孔明を
危険視していたのだ。もし孔明を殺さずんば、いつの日かこの心は安んずべき。見よ、今....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
るではないか。 北条幕府から観て、好ましからぬ皇太子は、皇太子にもなれず、また
危険視される天皇は天皇の御座からも追われるというような超権力の存在を、みかどとし....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
だった。 それがそのことなく、つい今日に至っていたのは、幕府内の一部に、高氏を
危険視して「虎を野に放つようなものだ」とさえいっている声があったからにほかならな....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
骨な武士大衆の輿望が、ここ急潮に自分へかたむいて来る形勢なども、彼としてはむしろ
危険視していた。 なぜならそれはいよいよ、大塔ノ宮一派の嫉視と、宮の宮中におけ....
「天皇と競馬」より 著者:吉川英治
敵味方、勝敗を忘れて、大らかに飲み遊ぶ。 いったいに、その頃は、賭け事を、そう
危険視や不潔視していなかったようである。僧侶をあいてに天皇が、賭け碁をしたりして....
「美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
。守山聖真氏の「文観上人之研究」などにもその実存は窺われよう。しかしカソリックが
危険視するごとく天台や真言でもそれはやはり
危険視して、いわゆる秘封の経としてしま....